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韓国がコメの無機ヒ素に基準

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.20(2016.09.28)を発表した。

注目記事

【MFDS】韓国食品医薬品安全処、米の無機ヒ素の基準新設

 食品医薬品安全処は、米の安全管理を強化するために米の無機ヒ素基準を0.2ppm(mg/kg)以下に設定すると9月12日発表した。これは、2013年から2015年まで国内流通米の無機ヒ素含量(0.01~0.16ppm)を調査してリスク評価結果を反映したものである。乳幼児が食べる離乳食や菓子などの米を原料に使う加工食品は、米含有の割合によって今回設定された基準が適用される(例:離乳食中の米含有量が50%の場合には無機ヒ素基準は0.1ppmを適用)。

※ポイント:韓国も米に含まれる無機ヒ素について基準値を設定しました。基準値はコーデックス委員会で策定された精米の最大基準値と同じ値を採用しています。ただし、韓国の独自形式なのが、乳幼児用食品については含まれる米の割合に応じて適用する値を変更(換算)するという点です。このような基準値適用のやり方は非常にまれです。

【WHO/FAO】国連で、世界の指導者達が抗菌剤耐性に対応する

 2016年9月19~23日に開催された第71回国連総会に世界の指導者たちが集い、抗菌剤耐性(AMR)感染症拡大の対応策について議論した。また、国連食糧農業機関(FAO)は各国が農業部門での対応を準備するのを支援することを目的とした「抗菌剤耐性行動計画 2016-2020」を公表した。

※ポイント:国連総会において公衆衛生関連の最大の議題だったことからもわかるように、今、世界全体で緊急に取り組むべき一番の公衆衛生問題はAMR対策です。この問題には医療をはじめとして多様な分野が関連しますが、食品分野でも深刻な問題であるとして、コーデックス委員会で今年から韓国をホスト国とする特別部会が設置され議論を開始することになりました。諸外国の食品安全担当機関でもAMR対策に関するニュースが増えている印象です。

【EPA】科学助言委員会:グリホサートの発がん性

 米国環境保護庁(EPA)はグリホサートの発がん性に関して議論する会議を2016年10月18~21日に開催する。その会議用の資料を事前に公表した。

※ポイント:EPAの会議用資料でもグリホサートの発がん性は否定されていて、改めてIARCの評価のみが孤立した状況です。

【EFSA】食品着色料の再評価:EFSAは大規模計画を完了

 欧州食品安全機関(EFSA)は欧州委員会からの要請により、2009年以前に認可されたすべての着色料に関して新しいエビデンスを考慮して再評価を行ってきた。この大規模な作業計画が完了したことを受けて、その背景、課題および影響についてQ&A形式で説明している。着色料については41種類を再評価して完了したが、2020年の作業計画終了まで引き続き食品添加物の再評価を行っていく予定である。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.20(2016.09.28)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201620c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. ファクトシート:鉛中毒と健康
2. 国連で、世界の指導者達が抗菌剤耐性に対応する

【FAO】
1. 農場や食品中への抗菌剤耐性の拡大を減らす
2. コーデックス委員会:FAOは各国のAMR拡大への取り組みを支援する
3. 気候変動やその他の世界的課題に対応するために農業を変えていく

【EC】
1. GMOs:欧州委員会はGMOの食品/飼料としての使用を認可
2. 第71回国連総会、抗菌剤耐性に関するハイレベル会合でのEU健康食品安全コミッショナーVytenis Andriukaitisのスピーチ
3. 専門家データベース
4. 食品獣医局(FVO)査察報告:英国、チェコ共和国
5. 食品および飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 食品着色料の再評価:EFSAは大規模計画を完了
2. 食品着色料:二酸化チタンは再評価の重要な節目となる
3. ミツバチ関連
4. ジルパテロールで治療した動物由来製品の安全性評価、提案されたMRLsのレビューおよび動物の健康と福祉に関するジルパテロールの効果の評価
5. 飼料添加物関連
6. EUの多剤耐性現象を分析する統計的方法論の開発と適用:抗菌剤耐性分離株ベースのデータを用いた分析アプローチの実証
7. エディトリアル:著作者原則のレビュー
8. 世界の主導者が抗菌剤耐性対策のため国連に集う

【FSA】
1. NFCUはDNPの違法販売を標的とする作戦を行う
2. FSA主任科学アドバイザーが抗菌剤耐性の課題について概要を説明する

【CRD】
1. 食品中残留農薬:2016年四半期報告書

【BfR】
1. ナノ物質やその他の新素材の安全な応用と環境に優しい開発
2.年次報告書

【FDA】
1. FDAは乳児用ミルクの表示ガイダンスを発行
2. FDA はオークランドでメニュー表示について議論するワークショップを開催
3. 企業向けガイド:食品施設登録における食品カテゴリー使用の必要性と食品カテゴリーの更新(2016版)
4. 公示
5. 警告文書
6. Dauphin島で、FDAの科学者はシーフードを安全にするために働く
7. 最初の主要FSMA遵守期限:一里塚と学んだこと

【EPA】
1. 科学助言委員会:グリホサートの発がん性

【CDC】
1. フロリダ保健当局がWynwoodのジカ対応を報告:空中散布が地元での伝染阻止に役立った可能性を根拠が示す

【USDA】
3
1. USDAはケージフリー卵をランク付けする:すべては期待通りであるべき
2. USDAは公衆衛生のために新しい公開データパートナーシップを発表
3. USDAは2つの遺伝子組換えジャガイモの規制解除予備的拡大を発表
4. 褐変しないリンゴの非規制対象状態決定拡大申請

【FTC】
1. FTCは白髪を予防あるいは元に戻すと宣伝していたサプリメント販売業者に対する略式判決で勝訴

【CFIA】
1. 表示されていない処方薬のため「Rapidcuts Shredded」カプセルリコール

【APVMA】
1. オーストラリアの伴侶動物用医薬品にニュージーランドの登録を使う提案に意見募集

【TGA】
1. TGAのプレゼン:2016年9月15日オーストラリア補完医学会年次会合
2. 安全性助言

【NSW】
1. リコール:Stone & Wood Pacific Ale(ビール)

【MPI】
1. 無料のワークショップがウェリントンの業者に新しい食品法を理解する助けとなる

【香港政府ニュース】
1. 違法月餅製造業者強制捜査

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(「福島産の食品を6年間400t以上輸入」報道関連)
3. 残留農薬基準を超過した穀類加工品製品の回収措置
4. 食品医薬品安全処、米の無機ヒ素の基準新設

【AVA】
1.「Farmland ツナ不飽和油漬けチャンク」リコール

【FSSAI】
1. 食品法10周年の10のイニシアチブ

【その他】
・(ProMED-mail)汚染ハチミツ-米国:グリホサート
・(ProMED-mail)スコンブロイド中毒-シンガポール:タイ産、ツナ缶、リコール

##微生物
国立医薬品食品衛生研究所, 感染症, 食中毒, リスク管理
##化学物質
リスクコミュニケーション, リスク評価, 化学物質, 国立医薬品食品衛生研究所, 畝山智香子, 登田美桜

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。