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比政府A型肝炎ホタテで声明

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.19(2016.09.14)を発表した。

注目記事

【フィリピン共和国農業省】ハワイのA型肝炎でフィリピン当局が対応

 ハワイで発生したA型肝炎アウトブレイクで、米国がフィリピン産ホタテガイが関連したと通知したことについて、フィリピン共和国農業省(Republic of the Philippines, Department of Agriculture)が公式声明を発表した。

 フィリピンは2014年に、香港、日本、韓国、米国、台湾、マレーシアおよびベトナムに計826,177kgのホタテガイ(600万米ドル相当)を輸出した。2013年から実施されているフィリピン水産食品履歴管理プログラム(Philippine Seafood Traceability Program)戦略により、欧州連合(EU)をはじめその他の諸外国でフィリピン産の水産物製品への需要が高まっている。

 フィリピンは、現行の水産食品安全管理システムに自信を持っており、このため米国からの通知について深刻な懸念を抱いている。

 ヒトに重大な健康リスクをもたらし得るこれらの新たな脅威を考慮して、魚類・水産物の食品安全規制機関として「食品安全法2013」により権限を与えられているフィリピン漁業・水産資源局(Bureau of Fisheries and Aquatic Resources: BFAR)は緊急措置を講じることとし、当該冷凍生ホタテガイの輸出業者と報じられたDe Oro Resources社(セブ州Lapu-Lapu市)について、再評価、再審査および履歴管理監査を行っている。BFARは、履歴管理監査の結果が出るまで同社の水産製品輸出認定を一時的に停止している。

 BFARは同社に対し、水産製品在庫品の出荷停止も指示し、既に出荷済みの製品については、当該製品と同一バッチの製品および同一出荷時期の製品をすべて回収するよう指導した。

【米国疾病予防管理センター】スムージーに使用した冷凍イチゴに関連するA型肝炎

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は、複数州の公衆衛生当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、複数州にわたり発生している食品由来A型肝炎アウトブレイクを調査している。

 本アウトブレイクの調査は、2016年8月初旬、バージニア州のTropical Smoothie Caféの店舗で提供されたスムージーに関連する可能性があるA型肝炎アウトウレイクを同州保健局(VDH)が探知した時に開始された。

 これまでに得られた疫学・追跡調査の結果は、エジプトから輸入された冷凍イチゴが本アウトブレイクの感染源である可能性が高いことを示している。

 Tropical Smoothie Caféは2016年8月8日、メリーランド、ノースカロライナ、バージニアおよびウエストバージニアの各州の店舗からエジプト産の冷凍イチゴを撤去したこと、および冷凍イチゴの納入業者を変更したことを報告した。Tropical Smoothie Caféはさらに、全米のすべての店舗で冷凍イチゴの納入業者を変更した。

 本アウトブレイクに関連する冷凍イチゴを仕入れた可能性があるその他のレストランまたは小売店についての情報は現在までに得られていない。

【英国食品微生物学的安全性諮問委員会】殻付き卵とその製品の微生物学的リスク

 英国食品微生物学的安全性諮問委員会(ACMSF:Advisory Committee on the Microbiological Safety of Food)は、報告書「殻付き卵とその製品の微生物学的リスクに関する更新情報(An update on the microbiological risk from shell eggs and their products)」を発表した。

 卵に関するACMSF特別作業部会は、殻付き鶏卵の場合、さまざまな微生物が殻の表面や卵の内部を汚染する可能性があるが、内部汚染という点で極めて重要な微生物グループはサルモネラのみであると結論した。

 卵が生または軽く加熱しただけで喫食される場合はとくに、卵の適切な保存、賞味期限の遵守、調理場での卵の交差汚染や不適切な温度管理の回避などが忘れられたり見過ごされたりしてはならない。これらの要因は、より多くの数の卵の使用、また交差汚染リスクの増大をもたらす大量の液卵の保存の慣行に鑑み、一般家庭より食品提供業者に関連する可能性が高く、本リスク評価における不確実性を増加させることになる。リスク管理者は、推奨事項の食品提供業分野における意味について検討する際、この不確実性の増加を考慮することが望ましい。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.19(2016.09.14)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201619m.pdf

今号の目次

【世界保健機関(WHO)】
1. 食品安全に関するリスクコミュニケーションのためのハンドブックを発表

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 冷凍イチゴに関連して複数州にわたり発生しているA型肝炎アウトブレイク(初発および9月8日付更新情報)
2. 同一ロットの汚染種子由来のアルファルファスプラウトに関連して複数州にわたり発生したサルモネラ感染アウトブレイク(最終更新)

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:サイクロスポラ感染アウトブレイクを調査中(2016年9月1日付更新情報)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 1975~2014年に欧州連合(EU)/ 欧州経済領域(EEA)でのA型肝炎ウイルス(HAV)の流行は減少しHAV感染に感受性の人の割合は上昇

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 食品中のセレウス菌(Bacillus cereus)およびその他のバチルス属菌(B. thuringiensisなど)に関連する公衆衛生リスク

【英国食品微生物学的安全性諮問委員会(ACMSF)】
1. 英国食品微生物学的安全性諮問委員会(ACMSF)が殻付き卵とその製品の微生物学的リスクに関する報告書を発表

【フィリピン共和国農業省(Republic of the Philippines, Department of Agriculture)】
1. A型肝炎ウイルス(HAV)汚染が指摘されているホタテガイに関するフィリピン漁業・水産資源局(BFAR)の公式声明

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。