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小麦粉から大腸菌O121か

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.12(2016.06.08)を発表した。

注目記事

【米国食品医薬品局】大腸菌O121感染でゼネラル・ミルズ社が小麦粉回収

 米国食品医薬品局(US FDA: US Food and Drug Administration)によると、General Mills社は、同社のGold Medal、Gold Medal WondraおよびSignature Kitchensブランドの小麦粉(Safeway、Albertsons、Jewel、Shaws、Vons、United、RandallsおよびAcmeの店舗で販売)に関連している可能性がある複数州にわたる大腸菌O121感染アウトブレイクに関し、保健当局の調査に協力している。

 念のため、同社は一部の製品の自主回収を行っている。現時点では、同社のどの小麦粉製品または製造施設からも大腸菌O121は検出されておらず、同社は、回収対象の製品に関連して発症が確定したとの消費者からの連絡を受けていない。

 特定の型の大腸菌O121に感染して2015年12月21日〜2016年5月3日に発症した患者が20州から計38人報告されており、州および連邦当局が調査を行っている。米国疾病予防管理センター(US CDC)による原因調査の過程で、患者の約半数が発症前に家庭で小麦粉を使用して料理をしたことが判明した。これらの患者の一部はGeneral Mills社のブランドの小麦粉を使用したことを報告した。

 General Mills社と共有した情報にもとづくと、発症した複数の消費者に、小麦粉を使った生(加熱前)の生地を喫食した可能性があった。消費者は、小麦粉が使用された生の製品を喫食しないよう注意すべきである。食品の原材料である小麦粉は、屋外で栽培されるため細菌を保有するリスクがある小麦を挽いたもので、焼く・揚げる・煮るなどの調理で加熱すればこれらの細菌による被害はなくなると考えられる。消費者は、生の生地または小麦粉に接触した手指、作業台表面、器具などを丁寧に洗浄し、生の生地を決して喫食しないよう注意すべきである。

【デンマーク国立血清学研究所】レタスからのノロウイルス感染

 デンマーク国立血清学研究所(SSI:Statens Serum Institut)発。2016年4月はじめに胃腸感染症のアウトブレイクが複数報告され、地域食品管理事務所は、疑いのある共通の感染源として直ちにLollo Biondaレタス(コーラルレタス)を特定した。デンマーク獣医食品局(DVFA: Danish Veterinary and Food Administration)は、これらのアウトブレイクは相互に関連しているか、病因物質は何か、およびレタスが本当にこれらすべてのアウトブレイクの共通の感染源なのかを解明するため、デンマーク国立血清学研究所(SSI)およびデンマーク工科大学食品研究所(DTU Food)と協力して包括的な調査を開始した。

 本件におけるレタス汚染の原因はまだ特定されていない。フランス産Lollo Biondaレタスを原因とする一連のアウトブレイクは本件が2件目であり、1件目は2010年に発生した。

 本アウトブレイクは、仕出し業者に販売された汚染レタスが限られた期間内に多数の感染者を発生させる高い可能性を有していたこと、従って、迅速な調査、患者検体および食品の適時のサンプリング、感染源に関する疑いのみにもとづいた食品業者による自主的な製品撤去などが重要であることを明確に示している。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.12(2016.06.08)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201612m.pdf

今号の目次

【汎アメリカ保健機構(PAHO)】
1. コレラの流行に関する更新情報(2016年5月27日)

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. 大腸菌O121汚染の可能性によりGold Medal、Gold Medal WondraおよびSignature Kitchensブランドの小麦粉を回収

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 小麦粉に関連して複数州にわたり発生している志賀毒素産生性大腸菌O121感染アウトブレイク
2. 最近発生しているエリザベトキンギア・アノフェリス(Elizabethkingia anophelis)感染アウトブレイク(2016年5月25日付更新情報)

【Emerging Infectious Diseases】
1. 経口コレラワクチンの接種率、接種に対する障害、および接種後の有害事象(ハイチ、2013年)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【デンマーク国立血清学研究所(SSI)】
1. レタスを原因食品とするノロウイルスアウトブレイク

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。