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カビ毒が発達不全に影響では

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.05(2016.03.02)を発表した。

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【IARC】新しいIARC報告書は途上国に広がるカビ毒汚染への対応を強く求める

 国際がん研究機関(IARC)がBill & Melinda Gates財団の支援で招集した専門家ワーキンググループがアフラトキシンとフモニシンの健康影響についてレビューした。これらのカビ毒は急性中毒やがんの原因となるだけではなく、影響のある集団の子供たちの発育不全率の高さにも寄与する可能性が高いとしている。さらにワーキンググループは途上国での暴露を削減するための効果的方法についても同定した。

 これらの助言は「中低所得国でのカビ毒コントロールMycotoxin Control in Low- and Middle-Income Countries」報告書として発表された。

※ポイント:アフリカなどの低所得国においてトウモロコシやナッツ類などのカビ毒汚染が子供の発育不全に影響しているのではないかという、これまでにはなかった指摘です。そのような地域はもともと食糧不足であったり、栽培や収穫後の管理が十分にできないというより根本的な問題を抱えているため、介入方法として食生活を多様にすることが最適であるが、それが最も実行が困難なことだとしています。

【別添:BfR】畜産における抗生物質の使用効果に関するQ&A

 動物が病気になると薬で治療する必要があるが、抗生物質は食用動物には特別に獣医が処方したときにだけ投与される。畜産での抗生物質の使用は耐性の発達と耐性菌の拡大を促進する。抗菌剤耐性とは病原菌がある種の抗生物質に反応しないことを意味する。

 さらなる耐性の拡大を防ぐために、ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は畜産での抗生物質の使用は治療に必要な最小量を厳格に守るべきだという意見である。畜産における抗生物質の使用についてBfRがQ&Aを公表した。

※ポイント:抗生物質耐性への対策として、家畜への不必要な抗生物質の使用を減らすことが国際的な課題となっています。ドイツでは、一定規模以上の家畜を飼育している経営者は抗生物質使用の詳細について報告義務を課せられるなど、法律を改正して畜産への抗生物質使用の削減への取り組みを行っています。諸外国の動物性食品のモニタリング検査報告を見ていても、近年は抗生物質についての検査が強化されている印象です。

【FSA】私たちが信頼できる食品を届けるために科学をつかう

 英国食品基準庁(FSA)は、信頼できる食品を届けるためにFSAがどう科学とエビデンスと情報を使うのかを示す3つの重要な文書として、科学と根拠と情報戦略2015-2020配信計画、作業計画、そして2016/17エビデンスに向けた計画、を発表した。

【MPI】食品販売業者に新しい法律

 ニュージーランドの食品安全を近代化するFood Act 2014が3月1日発効した。一律の規則をあてはめるのではなく、リスクに応じて規制するようになる。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.05(2016.03.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201605c.pdf
食品安全情報(化学物質)No.05(2016.03.02)別添
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201605ca.pdf

今号の目次

食品安全情報(化学物質)No.05(2016.03.02)

【WHO】
1. 新しいIARC報告書は途上国に広がるカビ毒汚染への対応を強く求める

【EC】
1. 合成生物学ワークショップ
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 食品酵素:更新された暴露アプローチに意見を
2. 神経系、肝臓、副腎、目、生殖発達および甲状腺系への累積リスク評価のための農薬有効成分の分類をサポートするための毒性学的データの収集と解析
3. 新規食品と第三国からの伝統食品の申請のためのガイダンス案:パブリックコメント募集と関係者会合
4. 低温の食品保管場所で緩やかに放出される、防腐剤としての気体の二酸化塩素の安全性、食品添加物及び食品に添加される栄養源に関するEFSAのパネル(ANS)
5. 健康強調表示関連
6. 飼料添加物関連

【FSA】
1. 我々は食品と、そしてお互いと関わり合いをなくしているか?
2. 私達が信頼できる食品を届けるために科学をつかう
3. DNP捜査で男性逮捕

【DEFRA】
1. 家庭食品統計

【HSE】
1. 農薬についての新しいガイダンス

【COM】
1. 遺伝毒性に突然変異スペクトルを使うことについての声明

【NHS】
1. Behind the headlines:毎日アーモンドを食べることは魔法の減量法ではない

【BfR】
1. スパイスシンポジウム「スパイスとハーブ-リスクのない味覚経験か?」
2. 世界の食品貿易が消費者の健康保護にとって新しい課題
3. ビールのグリホサート含量の暫定評価

【RIVM】
1. 新規タンパク源やそれ由来製品申請におけるタンパク質の質と食品安全について
2. ヒトの尿を測定することによる食事からのカビ毒摂取量推定:腎カビ毒排出推定にトキシコキネティクスモデルをあてはめる

【ANSES】
1. 過マンガン酸カリウムを生殖毒性のある物質に分類するというANSESの提案へのパブリックコメント募集
2. より良い健康のためにもっと運動し動かないライフスタイルを減らす

【Tukes】
1. 農薬のサーベイランスの向上がミツバチの死亡調査に役立つ

【FDA】
1. FDAはオメガ3脂肪酸最終規則についての小規模事業者コンプライアンスガイドを発表
2. 公示:Neophase Natural Sex Enhancerには表示されていない医薬品成分が含まれる
3. 警告文書
4. Maineの燻製魚企業は異物混入魚生産を中止することに合意
5. 連邦判事はフロリダのダイエタリーサプリメント販売業者Viruxoとの同意判決を承認
3
6. Robert M. Califf 博士の上院承認についてのFDAの声明
7. FDAはFSMA予防志向輸入システム規制と履行についての公聴会を開催する
8. FDAは消費者に対しAlikay Naturals – Bentonite Me Baby – ベントナイトクレイの健康リスクについて警告

【FSANZ】
1. リコール

【TGA】
1. リコール

【MPI】
1. 公衆衛生警告-マリンバイオトキシンの警告がPlenty湾に拡大
2. リコール:エバーグリーンブランドのマヌカハチミツ製品
3. 食品販売業者に新しい法律

【香港政府ニュース】
1. 上昇した鉛の症例は正常に戻る

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 食品医薬品安全庁、健康機能食品関連規制の改善討論会の開催
3. 輸入菓子の購入時に注意して下さい!
4. 畜産物虚偽表示・誇大広告行為の取り締まり予告
5. バレンタインデー備えチョコレート•キャンディメーカー点検の結果
6. 食品医薬品安全庁、不正•違法食•医薬品の中で勃起不全治療剤成分の混入が最も多い

【AVA】
1. 消費者向け助言:ニュージーランド産EVERGREEN LIFEマヌカハニーのリコール

【FSSAI】
1. 日本産食品の放射能検査について

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-mail)アルコール中毒 米国、スウェーデン:ハンドサニタイザー、摂取
・(EurekAlert)遺伝子組換えスイートコーンはトウモロコシ葉枯細菌病になりやすいことはない
・(EurekAlert)研究が妊娠中に魚を食べることを支持する
・(EurekAlert)ケンタッキー大学の研究者らが栄養と運動能力に関する「歴史的」声明の作成を支援した
別添

【BfR】畜産における抗生物質の使用効果に関するQ&A

食品安全情報(化学物質)No.05(2016.03.02)別添

●ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR:Bundesinstitut fur Risikobewertung)

畜産における抗生物質の使用の影響に関するQ&A

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。