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スプラウトによる食中毒2例

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.05(2016.03.02)を発表した。

注目記事

【米国疾病予防管理センター】アルファルファスプラウトの2つの食中毒

 米国疾病予防管理センター(US CDC)は、複数州の公衆衛生当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Muenchen)感染アウトブレイクおよび志賀毒素産生性大腸菌O157(STEC O157)感染アウトブレイクを調査している。

 このいずれもがアルファルファスプラウトに関連している。

 2016年2月22日までに、サルモネラ(Salmonella Muenchen)アウトブレイク株の感染患者計13人が4州から報告されている。

 患者の発症日は2015年12月1日~2016年1月21日である。患者の年齢範囲は18~73歳、年齢中央値は51歳で、92%が女性である。5人が入院したが、死亡者は報告されていない。

 各州・地域および連邦の公衆衛生・規制当局が実施した合同調査から、Sweetwater Farms社(カンザス州Inman)が生産したアルファルファスプラウトが本アウトブレイクの感染源である可能性が高いことが示されている。

 一方、2016年2月24日までに、STEC O157アウトブレイク株の感染患者がミネソタ州(7人)およびウィスコンシン州(2人)から計9人報告されている。

 患者に対し、発症前1週間の食品喫食歴およびその他の曝露歴に関する聞き取り調査が実施され、調査が行われた8人全員がスプラウトの喫食またはその可能性を報告した。

 各州・地域の保健・規制当局は、患者がアルファルファスプラウトを喫食または購入した7店舗においてスプラウトの追跡調査を実施した。その結果、Jack & The Green Sprouts社がこれら7店舗のすべてにアルファルファスプラウトを供給していたことが明らかになった。

【欧州食品安全機関】EU域内での抗菌剤耐性菌の増加を警告

 欧州食品安全機関(EFSA)および欧州疾病予防管理センター(ECDC)が欧州連合(EU)域内での抗菌剤耐性菌の増加を警告している。

 最近発表された欧州の人獣共通感染症細菌における抗菌剤耐性に関する報告書によると、ヒト・食品・動物由来の細菌は、広範に使用されている多くの抗菌剤への耐性を引き続き示すことが明らかになった。科学者は、ヒトの感染症治療に極めて重要な抗菌剤であるシプロフロキサシンへの耐性率がカンピロバクターで非常に高いことから、重症の食品由来感染症の効果的な治療法の選択肢が狭められると警告している。多剤耐性サルモネラ菌も欧州全域に拡大し続けている。

 欧州食品安全機関(EFSA)および欧州疾病予防管理センター(ECDC)が発表したこの欧州連合(EU)2014年次報告書の結果から、抗菌剤耐性はヒトおよび動物の健康に重大なリスクをもたらしていることが再び強調された。このリスクは、欧州委員会(EC)によって食品安全に関する政策課題の主要な優先事項とされている。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.05(2016.03.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201605m.pdf

今号の目次

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Jack & The Green Sprouts社が生産したアルファルファスプラウトに関連して複数州にわたり発生している志賀毒素産生性大腸菌O157感染アウトブレイク(初発情報)
2. Sweetwater Farms社が生産したアルファルファスプラウトに関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Muenchen)感染アウトブレイク(初発情報)
3. Garden of Life社製のサプリメント製品「RAW Meal Organic Shake & Meal」に関連して複数州にわたり発生しているサルモネラ(Salmonella Virchow)感染アウトブレイク(2月19日付更新情報)
4. Dole社の加工施設(オハイオ州Springfield)で製造された包装済みサラダ製品に関連して複数州にわたり発生しているリステリア症アウトブレイク(2月25日付更新情報)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 欧州食品安全機関(EFSA)および欧州疾病予防管理センター(ECDC)が欧州連合(EU)域内での抗菌剤耐性菌の増加を警告
2. 食品由来病原体としての腸管凝集付着性大腸菌(EAEC)に関連する公衆衛生リスク

【デンマーク国立血清学研究所(SSI)】
1. カンピロバクター感染のリスク因子に関するデンマークの大規模な症例対照研究
2. 家畜由来メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)感染のリスク因子に関するデンマークの2件の症例対照研究

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。