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未認可の小豆ダイエット錠剤

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.03(2016.02.03)を発表した。

注目記事

【英国医薬品・医療製品規制庁】強制捜査で未許可痩身錠剤を押収

 英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA:Medicines and Healthcare products Regulatory Agency)は強制捜査を行い、マンチェスター地域において28,000以上の未許可痩身錠剤を押収した。この製品は「Aduki Diet小豆ダイエット」錠剤としてナチュラル成分しか含まないとの宣伝のもとオンラインで販売されていたが、分析でシブトラミンが検出された。

【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所】ジビエとワインの検査

 2016年1月15~24日にベルリンで開催された「国際緑の週間」の展示に関する情報。ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR:Bundesinstitut fur Risikobewertung)長官Dr. Andreas Hensel氏は、「消費者がワインの表示内容を信頼できるということを保証するために、BfRは現在ワインの混ぜ物を見つける方法を開発している」と述べた。

 連邦共和国の監督機関は公的なワイン検査を実施している。中でも、次の物質のワインに含まれる量が確認されている:アルコール、グリセリン、ミネラル、各種酸、糖分、ワインの色素。

 公的ワイン管理はワインの品質評価はしないが、検査されたワインが法的要件に従っているかどうかを立証する。表示された情報が実際にボトルワインの中身を反映しているかどうか確かめるために、これらは化学的分析で確認されている。グリセリン、糖分、水を追加するような、認められていない生産方法で製造された混ぜ物ワインを検出できる方法が求められている。混ぜ物ワインを検出するための新方法開発は、最高監督機関であるBfRの任務の一環である。

【オーストラリア・ニュージーランド食品基準局】ハチミツの天然汚染物質

オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ:Food Standards Australia New Zealand)の情報。ある種のハチミツには高濃度の天然毒素、健康に有害な可能性のあるピロリジジンアルカロイド(PAs)が含まれる。PAsは多くの食品に含まれ、600以上の植物が自然に作る。

 ミツバチがPaterson’s Curse(ムラサキ科:シャゼンムラサキ)、別名 Salvation JaneのようなPAsの多い花から蜜を集めるとハチミツに毒素が含まれる。何年も前にFSANZはこれらのアルカロイドの安全な摂取量を、ヒトでの毒性をもとに1μg/kg体重/日と設定した。

 通常Paterson’s Curse以外の花のハチミツを食べる人のPA摂取量は懸念とはならない。妊娠女性や授乳中の女性を含む誰に対しても、1日にテーブルスプーン2杯以上のハチミツを食べる人は、Paterson’s Curseハチミツのみを食べるべきではない。純粋なPaterson’s Curseハチミツは比較的希で、通常特別な市場やオンライン業者が販売している。ほとんどのハチミツ業者は他のハチミツを混合してピロリジジンアルカロイド濃度を安全な量に減らしている。

 オーストラリアとニュージーランドのハチミツのPasが最も高いという報告があるが、存在するPAの種類と現在のオーストラリアとニュージーランドでのハチミツの摂取量から、健康リスクとはなりそうにない。
FSANZはLuckhartらの培養細胞へのPAの影響についての論文はレビューしていない。

 FSANZとオーストラリアとニュージーランドのハチミツ業界はハチミツのPAの毒性解明には相当な努力をしてきた。とくにこの作業で、オーストラリアとニュージーランドのハチミツに主に存在するPAはエチミジンであり、他の当局が基準値を設定するのに使用したPAより毒性が低いことを示した。FSANZは最近の研究を考慮するとともにJECFAでのPA評価の結果を待っている。今年JECFAによるリスク評価が完了し、それを受けてコーデックスがハチミツやその他食品中のPAについて国際基準を設定すべきかを検討するだろう。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.03(2016.02.03)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201603c.pdf

今号の目次

【EC】
1. 我々が欧州で使用している化学物質の影響についてもっと知ろう
2. 食品獣医局(FVO)査察報告:デンマーク、スウェーデン、トルコ
3. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 更新された強調表示ガイダンスは「消費者と申請者に利益があるだろう」
2. EFSA@EXPO再び:クラウドソーシング、知の結晶、コミュニティー
3. 食品添加物関連
4. 農薬:累積リスク評価の飛躍的進歩
5. 食品と接触する物質:科学的発展を組み入れる

【FSA】
1. 新規食品成分関連

【FSS】
1. スコットランド食品基準局はスコットランドの食事関連健康問題と取り組むラジカルな対策に合意

【MHRA】
1. 強制捜査により数千の危険な可能性のある痩身錠剤が押収された

【NHS】
1. 遊具が「有害レベルの鉛塗料」を含む

【BfR】
1. ジビエとワイン―安全ならいいですとも
2. 工業用ナノ物質の健康影響評価をより効率的に

【RIVM】
1. 確率論的食事暴露モデル:食品由来有害化合物の急性及び慢性暴露評価にとって妥当な

【FDA】
1. Alaska Pollock(スケトウダラ)表示に新しい基準
2. FDAは発酵、加水分解、蒸留された食品の「グルテンフリー」表示法令遵守に必要な条件を確立する規則を提案
3. 公示
4. リコール情報
5. 警告文書
6. 消費者を安全でないサプリメントから守ることに前進
7. CFSAN長官としての最初の1年についてSusan MayneのQ & A

【Health Canada】
1. カナダ政府は農薬の条件付き登録をやめる
2. Pest Management Regulatory Agency公表情報

【FSANZ】
1. ハチミツの天然汚染物質

【TGA】
1. 安全性序言
食品安全情報(化学物質)No. 3/ 2016(2016. 02. 03)
2

【香港政府ニュース】
1. 飲料水に関係した鉛の血液検査

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(MBC「賞味期限を過ぎていないのに嫌な味が? 輸入菓子管理の混乱」報道関連
3. 不良食品根絶の答え「もしもし1399」
4. 海外の食品「海外直送注意情報ルーム」で確認してください
5. 迅速検査強化で「安心農水産物」流通基盤固め
6. 2015年の輸入食品の規模、前年度対比増加
7. より簡単に、一目で理解できるように、食品の栄養表示が変わります
8. 食品医薬品安全処、食品虚偽・誇大広告を遮断する!

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-mail)鉛、水 米国:(MI)
・(ProMED-mail)PCB汚染-欧州:鯨
・(EurekAlert)食品の広告と子どもの食品摂取
・(EurekAlert)化学指紋がサフラン詐欺を確認
・(EurekAlert)定期的カフェイン摂取は心拍変化にはつながらない、研究が示す
・(EurekAlert)妊娠中のビタミンD補充、子どもの喘息、喘鳴リスク

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。