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ダイエットサプリ購入の危険

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.01(2016.01.06)を発表した。

注目記事

【英国医薬品・医療製品規制庁】ネットでダイエット錠剤を購入することの危険性

 英国医薬品・医療製品規制庁(MHRA)は、オンラインでダイエット錠剤を購入することの危険性について警告している。

 2015年はMHRAの執行部門は減量や痩身を謳った錠剤24万回分を押収している。これらの製品の多くはオールナチュラルや植物成分と宣伝されているが、実際には合成薬物シブトラミンを含む。シブトラミンは2010年に欧州と米国で心臓発作と脳卒中リスクが増えるため撤回された。

 2005年以降MHRAの職員は、ハーブ成分を含むと宣伝している伝統医薬品(注:日本では食品としての扱い)を分析すると違法な医薬品成分が混入されていたという事例を何百と見つけてきた。ハーブやナチュラルと宣伝している製品を購入する前に、消費者はその製品のTHR(伝統ハーブ登録)ロゴやTHR/PLナンバーを見るよう助言する。

 MHRAの上級政策アドバイザーLynda Scammellは言う。

「インターネットには『減量』や『痩身』を宣伝した錠剤を販売している無数のサイトがある。多くは魅力的な宣伝文句と『簡単に解決』できるという。しかし『ナチュラル』は『安全』を意味しないことに注意が必要である」「魔法の治療法は存在しない。現実にはこれらの錠剤のほとんどは医薬品として認可されたものではなく中身は不明である。単に効果がないか、あるいは未知の危険な成分が入っているか、である。結果は壊滅的なものになり得る。我々の助言は、医師や薬剤師に相談することなしにオンラインでダイエット錠剤を購入しないこと、である。体重について懸念があるなら医師などに相談すること」

【米国国家毒性プログラム】植物ダイエタリーサプリメントの安全性を評価する課題への対応

 米国国家毒性プログラム(NPT: National Toxicology Program)のワークショップ。開催は2016年4月26、27日であり、事前登録を受け付けている。

 植物ダイエタリーサプリメントの安全性は重大な公衆衛生上の問題である。2012年の全国健康インタビュー調査によると、米国人の17.7%が過去12カ月間にビタミンやミネラル以外のダイエタリーサプリメントを使用したことがあると回答している。

 植物ダイエタリーサプリメントはその固有の複雑性と広範なものが類似の名称で呼ばれる可能性があることから、有効性と安全性の評価には独特の課題がある。相互に関連する課題は、(1)植物としての同等性を評価するための基準や方法の開発(たとえば化学組成が同じであることや生物学的作用が同じ)、(2)有効成分の同定あるいは植物の生物学的反応パターンの同定、(3)吸収、分布、代謝、排泄(ADME)、である。

【米国農務省】残留物質検出へのアプローチを標準化

 米国農務省(USDA)のFSISは公衆衛生上のトレランス(許容度)が設定されていない残留物質についての標準的アプローチを発表した。

 家畜や家禽の屠体の検査の結果、FDAでもEPAでもトレランスや規制値が設定されていない化学物質が検出された場合、これまではケースバイケースで対応してきたが、このほどアプローチを標準化した。

 近年の分析法の進歩で、これまで検出できなかったような化合物が検出できるようになるなど、より多くの情報が得られるようになった。今回のアプローチはFSISによる、既存の公衆衛生政策の隙間を埋めるための科学に基づいた対策を実施することを目的とした近代化の努力の一部である。

 FSISは肉や家禽、卵の化学汚染物質を同定し、優先順位付けをし、検査する省庁間計画である全国残留物質計画(NRP)を管理している。FDAとEPAは食品に存在する可能性のある化合物の最大法的許容量を設定し、FSISが統計学的サンプルサイズの肉や家禽、卵製品を検査することでNPRを管理している。

 検査方法の向上で、動物用医薬品や残留農薬の他に、トレランスや規制値がない化合物が検出されることがたまにある。これらには環境汚染物質や重金属、工業用化学物質、カビ毒などがある。動物用医薬品や農薬と違ってこれらは通常意図的に動物に与えられることはないが、水や土壌や空気に存在するために動物が暴露される。

 新しいアプローチでは、特定の化合物に対してFSISが、それ以下なら公衆衛生上の懸念はないあるいは無視できるという僅少濃度de minimis level(DML)を設定する。もしFSISの検査でDMLを超える化合物が検出されたら、農場と屠畜場や加工施設に通知する。さらに調査や対策の検討のためFDAとEPAやその他関連機関にも知らせる。

 DMLを超える検出が時々確認された場合には定期的なサンプリングを検討し、検査結果がDML以下であることを確認できるまで「監視済み」マークをつけない。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.01(2016.01.06)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201601c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. 国際がん研究機関:IARCモノグラフ

【EC】
1. 子どもが飲み込むおもちゃ材料の推定量についてのSCHERの予備的意見
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【FSA】
1. アレルギー警告:Interlink Directは表示されていない乳のためOrthodox Coconut Palmブランドのココナツジュースをリコール

【MHRA】
1. 危険なダイエット錠剤は新年の誓いの答えではない

【FDA】
1. FDAは食品の表示に「ナチュラル」という用語を使うことについて意見を募集
2. FDAの執行:消費者を守り人々からの信頼を強化する
3. リコール情報
4. 公示
5. 警告文書

【NTP】
1. ワークショップ:植物ダイエタリーサプリメントの安全性を評価する課題に対応する

【CDC】
1. ファクトシート 飲酒とあなたの健康

【USDA】
1. USDAのFSISは公衆衛生上のトレランスが設定されていない残留物質についての標準的アプローチを発表
2. 官報告知 国家残留物質計画:化学ハザードモニタリング

【FSANZ】
1. 正しい表示を

【NSW】
1. リコール Nakulaオーガニックココナツクリーム

【MPI】
1. 貝を採っても安全?– MPIはあなたに教えることができる

【香港政府ニュース】
1. キャンディ、デザートリコール
2. 火鍋検体は検査に合格

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
食品安全情報(化学物質)No.01/ 2016(2016. 01. 06)
2. 違法卵の輸入業者の取り締まり強化
3. ベンゾピレンが超過して検出された山椒油(サラダ油)の回収
4. 食品医薬品安全庁、ネイバーと業務協約締結
5. 食品異物混入検査の信頼性と客観性の確保のための関連告示改訂

【その他】
・(EurekAlert)FIUの科学者がどうやってヒ素が植物の種子に蓄積するのか発見
・(EurekAlert)ビタミンDの月間高投与量は転倒リスクの高さと関連

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。