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コストコのサラダでO157

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.01(2016.01.06)を発表した。

注目記事

【米国疾病予防管理センター】コストコ社のロティサリーチキンサラダ関連のO157

 米国疾病予防管理センター(US CDC)、米国食品医薬品局(US FDA)、米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)および複数州の公衆衛生当局は、志賀毒素産生性大腸菌(STEC)O157:H7感染アウトブレイクを調査した。O157:H7アウトブレイク株感染患者は2015年12月18日までに7州から計19人が報告され、その大多数が西部の諸州からの報告であった。

 調査で得られた疫学的エビデンスにより、コストコ社の複数の店舗で製造・販売されたロティサリーチキンサラダが本アウトブレイクの感染源であった可能性が高いことが示唆された。

 2015年11月20日、コストコ社は公衆衛生当局に対し、米国内の同社の全店舗から当該サラダの残品をすべて撤去したと報告した。同社によるこの自発的な措置がさらなる患者発生の防止につながった可能性がある。また同社は、原材料供給業者に関する記録や情報を公衆衛生当局に提供し、本アウトブレイクの感染源を特定するための調査に協力した。

 モンタナ州公衆衛生局の検査機関は、同州のコストコ1店舗で採取されたTaylor Farms Pacific社製のセロリ・玉ねぎ角切りミックス製品1検体の検査を行った。その予備的な結果は大腸菌O157:H7による汚染を示唆していた。このセロリ・玉ねぎ角切りミックス製品は、本アウトブレイクの患者が喫食したコストコ社のロティサリーチキンサラダの原材料として使用されていた。FDAによると、このセロリ・玉ねぎ角切りミックス製品検体の詳細な検査において、大腸菌O157:H7汚染を確認することはできなかった。

 この予備的な結果を踏まえた予防的措置として、2015年11月26日にTaylor Farms Pacific社は、大腸菌O157:H7汚染の可能性があるセロリ・玉ねぎ角切りミックス製品およびその他多数のセロリ含有製品の自主回収を開始した。

 FDAは、疾患に関連した食材を特定するため、FDAが管轄する食品で当該チキンサラダ製品の原材料として使用された食材の追跡調査を行った。しかし、共通の汚染源の特定には至らなかった。

【カナダ政府】電子レンジを用いる場合の食品の安全な加熱調理

 カナダ政府(Government of Canada)による注意喚起。電子レンジで食品を加熱調理する際は、均一に加熱されないことがあるのでとくに注意が必要である。有害細菌は適切な加熱によってのみ死滅する。

 以下に、電子レンジで食品を加熱調理する際に守るべき手順を紹介する。

解凍
食品の包装に表示されている説明をすべて読み、電子レンジによる加熱調理に適しているかどうかを確認する。「冷凍状態から加熱」と表示されている場合のみ、冷凍のものをそのまま加熱する(加熱前の解凍は行わない)。そうでない場合は、加熱前に完全に解凍する。
電子レンジで解凍する前に、発泡スチロール製のトレイ、フリーザー用の段ボール容器、または電子レンジに適さない容器や包装から食品を取り出し、皿もしくは電子レンジに適した容器に移す。
解凍の前後は食品を冷蔵庫に入れる。細菌は室温で急速に増殖するため、食品を室温の環境に2時間以上置かない。
電子レンジで解凍した食品は再冷凍しない。
加熱調理
ラベルに表示されている加熱方法を読み、電子レンジでの加熱時間、加熱後の静置時間(およびその後の再加熱)などの指示を守る。丸鶏(七面鳥を含む)は電子レンジで加熱しない。
不均一な加熱では有害細菌が完全には死滅しないため、パン粉付きの冷凍生家禽肉製品(チキンナゲット、チキンストリップ(細切り)、チキンバーガーなど)は電子レンジで加熱調理しない。
解凍した食品はすぐに加熱する。冷凍状態の食品と解凍した食品を一緒に加熱しない。加熱不足の部分が残らないように食品を時々かき混ぜる。
食品は小さく切り分け、なるべく相互に重ならないように並べる。食肉は骨を除去する。
電子レンジに使用しても安全な容器と包装材を使用する。
食肉を加熱調理する際は、デジタル式食品温度計を使用し、最も厚みのある部分数カ所の温度を確認する。交差汚染を防ぐため、計測のたびに温水と石けんで温度計を洗う。
食品を下記の内部温度に達するまで加熱すれば喫食しても安全である。
  • すべての牛ひき肉製品:71℃
  • 家禽肉、卵、食肉および魚を使用したすべての食品:74℃
  • 食べ残し食品の再加熱
食べ残し食品を再加熱する場合は、湯気が出るまで加熱する。デジタル式食品温度計を使用し、食品の中心部が74℃に達していることを確認する。
すぐに喫食する食品のみを再加熱する。再加熱した食べ残し食品を冷蔵庫に戻さない。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.01(2016.01.06)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2016/foodinfo201601m.pdf

今号の目次

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. コストコ社のロティサリーチキンサラダに関連して複数州にわたり発生した志賀毒素産生性大腸菌O157:H7感染アウトブレイク(最終更新)

【Morbidity and Mortality Weekly Report(MMWR)】
1. 複数州にわたる食品由来疾患アウトブレイク(米国、2010~2014年)

【カナダ政府(Government of Canada)】
1. 電子レンジを用いる場合の食品の安全な加熱調理

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:サルモネラ(Salmonella Infantis)感染アウトブレイクを調査中(2015年12月24日付更新情報)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 英国食品基準庁(UK FSA)が市販鶏肉のカンピロバクター汚染に改善の兆しがみられることを歓迎

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. オランダでの感染症の発生状況(2014年)

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。