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トランス脂肪に規制値が必要

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.25(2015.12.09)を発表した。

注目記事
【EC】EUはトランス脂肪に規制値が必要と結論

 欧州委員会(EC:Food Safety: from the Farm to the Fork)はヨーロッパ人の食品や全体としての食事中のトランス脂肪(TFA)についての報告書を採択した。

 委員会の予備的報告書では、工業由来TFA含量に法的基準を設定することが最も効果的な対策だと示唆していた。報告書では欧州市場には工業由来TFA含量の多い食品がまだ販売されていると注記している。

 EUでは心疾患が主な死亡原因で、TFAは心疾患リスクを増やす。平均的摂取量は国や国際機関が薦めている量より少ないが一部の集団ではそうではない。

 この報告書ではどのような対策に効果があるかを解析し、表示義務、含量に法的基準値を設ける、成分組成を変える自主的アプローチについて検討された。評価では、表示は消費者によく理解されず複雑になり、自主的削減は限界があるとし、工業由来TFA含量についての規制値が公衆衛生、消費者保護及び域内市場への適合性という点で最も効果的な措置であるとしている。ただし、そのような規制値を技術的にどう実施するかについてはさらなる調査が必要である。

 委員会は間もなく意見募集を行い、規制影響評価を行う。

 FDAが6月に今後3年以内に食品から部分水素添加植物油を排除すると発表したため、この問題が世界中の懸念となっていた。

【FAO】農薬に関する法律を改定する必要性

 国連食糧農業機関(FAO:Food and Agriculture Organization of the United Nations)と世界保健機関(WHO:World Health Organization)は、」農薬の規制と表示のための更新ガイドラインを発表した。

 FAOが最初に農薬の販売と使用に関する国際行動規範を発表して30年ほど経ち、新しい課題に対応し更新するための更新ガイドラインを発表したもの。主に途上国に向けて、国の規制の改定を求めている。

【BfR】コーヒーマシンと電気ポットからの金属溶出の研究

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR:Bundesinstitut fur Risikobewertung)の研究。食品と接触する金属製品からの金属の溶出に関する規制値は設定されていない。2013年に欧州理事会は21の金属および半金属の規制値を提言した。市販されている食品と接触する金属製品がこの規制値を満たしているかどうか、法令遵守を確保するために推奨されている分析方法が適切かどうかを調べるためにBfRは研究事業を行った。

 この計画の一環として、各種コーヒーマシンと電気ポットからの金属溶出を調べた。コーヒーマシンについての結果は既に2013年に発表している。そしてこれらの研究結果と試験法はFood Additives & Contaminantsに発表された。

 コーヒーマシン8台及び電気ポット11台について金属イオンの溶出について調査した。電気ポットからは極微量しか検出されなかった。なお、コーヒーマシンはカルシウム塩の除去処理で溶出が跳ね上がるので良く洗うようにとしている。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.25(2015.12.09)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201525c.pdf
今号の目次

【WHO】
1. 世界の食品由来疾患実被害

【FAO】
1. 国々の農薬に関する法律を改定する必要性が高まる
2. 食品ロスと廃棄を測定し減らすための新しい知識共有イニシアチブ

【EC】
1. 食品:報告書はEUはトランス脂肪に規制値が必要と結論
2. EUの耕作可能土壌におけるカドミウム蓄積の将来傾向の新しい結論に関する最終意見
3. 食品獣医局(FVO)査察報告:フランス
4. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. Syngenta(EFSA-GMO-DE-2009-66(による除草剤耐性、昆虫耐性のトウモロコシBt11 × MIR162 × MIR604 × GA21及び起源に関わらない全ての組み合わせの食品及び飼料としての使用、輸入、加工のための販売申請についての科学的意見

【FSS】
1. 貝類バイオトキシンリスク-FSS関係者ワークショップ-

【BfR】
1. コーヒーマシンと電気ポットからの金属の溶出

【RIVM】
1. ホルムアルデヒドを含むあるいはホルムアルデヒドを放出する殺生物剤製品の代用品の初期リスト
2. ヒト及び動物用医薬品を含む廃液のリサイクル:技術開発の概要と医薬品の環境放出の帰結

【FSAI】
1. ココナッツ製品中の乳タンパク質関連
2. FSAIは抗菌剤耐性に緊急対応を要請

【FDA】
1. FDAはGlades Drugsが高用量のビタミンD3(コレカルシフェロール)を含む調整マルチビタミンを全国で自主回収することを発表する
2. 警告文書
3. 公示

【FSANZ】
1. 食品事故(インシデント)

【APVMA】
1. APVMAレギュラトリーサイエンス戦略
2. 化学物質レビュー優先順位

【TGA】
1. 安全性警告
2. 水の調査結果発表

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
食品安全情報(化学物質)No.25/ 2015(2015. 12. 09)
2. インターネット購買代行食品などの輸入申告の義務化の本格施行
3. カドミウムの基準を超過して検出された輸入「乾燥ワラビ」の回収措置

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(ProMED-mail)リシン-インド(マドヤ・パラデシュ州)
・(EurekAlert)安全性は最後?
・(EurekAlert)欧州の葉酸政策は多くの神経管欠損予防に失敗している、と専門家が警告
・(EurekAlert)クロラミン処理水と塩で調理することで有毒物質ができる
・(EurekAlert)作物の授粉にはミツバチが最重要ではないことを研究が示唆する
・(EurekAlert)The Lancet:ビフィズス菌プロバイオティクスの使用に利益はない
・(EurekAlert)世界では10人に1人が食品由来疾患に苦しむ、WHOの研究
・(EurekAlert)アクリルアミドを付け合わせたフライ
・(EurekAlert)福島セシウムは沖合でより高い

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。