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食の起訴事案のデータベース

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.24(2015.11.25)を発表した。

注目記事
【UK FSA】食品法違反関連の起訴事案に関するデータベース

 英国食品基準庁(UK FSA: Food Standards Agency, UK)は、イングランド、ウェールズおよび北アイルランドにおける食品基準、食品衛生および食品安全関連の起訴事案の勝訴例について、各地方自治体当局と協力して作成したデータベースおよびそれに連動した地図を発表した。

 このデータベースには地方自治体当局による食品衛生・食品安全関連の起訴事案の詳細が含まれ、どの食品事業者がどこでどのような規則違反をしたかについて概要が示されている。これらのデータは、地方自治体当局から任意ベースで報告された。地図は徴収が可能であった罰金の件数および種類を明確にするために発表された。

 2015年4月1日から11月3日までに計419件の起訴事案が発生している。食品法違反事例の4分の1強(26%)は清掃・洗浄に関する違反例で、施設または設備が清潔に保たれていないことであった。その他の違反例としては、衛生基準を満たさない食品の保持、手洗い設備や食品安全研修の不備、有害生物駆除の問題などが多かった。

【US CDC】複数州にわたる食中毒は発生は少ないが死者は多い

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)が発表した新しい論文によると、米国で報告された食品由来疾患アウトブレイクのうち複数州にわたるアウトブレイクは件数では3%に過ぎないが、死亡者数では半数以上を占めている。

 複数州にわたるアウトブレイクの主要な原因であるサルモネラ、大腸菌およびリステリアは、1州でのアウトブレイクの主要な原因病原体より病原性が強い。これら3種類の細菌は複数州にわたるアウトブレイクの91%の原因で、野菜、牛肉、鶏肉、生鮮果物など広範囲に流通する食品を汚染し、その結果として多くの州で患者を発生させる。

 調査対象の5年間に発生した複数州にわたるアウトブレイクは120件で、すべての食品由来疾患アウトブレイク患者の11%、入院患者の34%、および死亡者の56%に関連していた。複数州にわたるアウトブレイクは平均して年間24件発生し、関与した州の数はアウトブレイク1件あたり2~37州であった。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.24(2015.11.25)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201524m.pdf
今号の目次

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 複数州にわたる食品由来疾患アウトブレイクでは患者が合わせて何千人も発生しており対策の強化が必要
2. メキシコ料理Chipotleレストランのワシントン州およびオレゴン州の店舗に関連して両州で発生している志賀毒素産生性大腸菌O26感染アウトブレイク(2015年11月12日、17日付更新情報)

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生関連のオンライン技能コースの受講案内

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【Eurosurveillance】
1. 欧州の食品・水由来疾患に関する事例ベースのサーベイランス:2008~2013年に発信された緊急問い合わせ(アウトブレイク警報)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 食品法違反関連の起訴事案に関するデータベースを発表

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. 2014年のオランダの食品由来感染症および食中毒に関する登録データ

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。