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米国で大腸菌O26感染発生

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食品安全情報(微生物)No.23(2015.11.11)

国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.23(2015.11.11)を発表した。

注目記事
【US CDC】ワシントン州とオレゴン州で大腸菌O26

 米国ワシントン州保健局(WSDH)およびオレゴン州保健局(OHA)は、志賀毒素産生性大腸菌O26(STEC O26)感染アウトブレイクを調査しており、米国疾病予防管理センター(US CDC)および米国食品医薬品局(US FDA)がこれに協力している。

 2015年11月4日までに患者計39人がワシントン州(29人)およびオレゴン州(10人)から報告されており、計14人(それぞれ11人および3人)が入院した。溶血性尿毒症症候群(HUS)の患者、死亡者のいずれも報告されていない。

 患者の多くが発症前にメキシコ料理Chipotleレストランの複数の店舗のうちのいずれかで食事をしていたことを両州の保健当局が報告している。同レストランの複数の店舗で患者が喫食した共通の食品や食材を特定するための調査が続いている。同レストランは、詳細な情報が得られるまで、ワシントン州の全店舗およびオレゴン州ポートランド市内の複数の店舗の営業を自主的に停止した。現時点でCDCは、他州にある同レストランの店舗が本アウトブレイクと関連していることを示す情報を得ていない。

【RIVM】鶏肉製品の注意書きラベルを消費者が高く評価

 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)がオランダ栄養センターと協力して行った調査により、鶏肉製品の注意書きラベルは多くの消費者に読まれて高く評価されていることがわかった。

 生の鶏肉製品の包装に記載された注意書きは、全国民の1/4において台所での衛生管理を向上させる可能性がある。注意書きの認識の有無にかかわらず、多くの消費者は以前から鶏肉を安全に調理している。消費者はラベル表示が重要かつ有用で、また安心感を与えるものと考えている。

 オランダでは毎年70万人が食品由来感染症に罹患しており、鶏肉はその重要な感染源である。多くの場合、鶏肉の購入、調理および保存の際に台所で適切な衛生管理を行うことにより感染を防ぐことができる。このため、オランダでは2001年以降、鶏肉は消費者向けの注意書きを包装に表示して販売することが義務付けられている。

 概して回答者は、台所での衛生管理および食品由来感染症について十分な知識を持っていた。また回答者の69.5%は、すでに台所で適切な衛生管理を行っていた。回答者の約22%は、注意書きを読んだ場合は生の鶏肉の取り扱い方を変えるつもりであると回答した。

【ECDC】2012・2013年のEU年次要約報告書をが見直し

 欧州疾病予防管理センター(ECDC:European Centre for Disease Prevention and Control)によると、欧州連合(EU)加盟数カ国のデータに矛盾があることが今年になって判明し、欧州食品安全機関および欧州疾病予防管理センター(EFSA/ECDC)の共同報告書(下記参照)が見直されることになった。

 2012年の報告書で見直しの対象となっているデータはサルモネラ関連のものである。2013年の報告書では、サルモネラ、ベロ毒素産生性大腸菌(VTEC)およびウエストナイルウイルスに関するデータの見直しが進行中である。これらのデータを含む章は何カ所か訂正される可能性があり、両報告書とも訂正箇所が「透かし」で強調表示される予定である。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.23(2015.11.11)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201523m.pdf
今号の目次

【汎アメリカ保健機構(PAHO)】
1. コレラの流行に関する更新情報(2015年10月9日付)

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. メキシコ料理Chipotleレストランのワシントン州およびオレゴン州の店舗に関連して両州で発生している志賀毒素産生性大腸菌O26感染アウトブレイク(2015年11月4日付初発情報、11月9日付更新情報)
2. 小型のカメに関連して複数州にわたり発生した2件のサルモネラ感染アウトブレイク

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:サルモネラ(Salmonella Infantis)感染アウトブレイクを調査中(2015年10月30日付更新情報)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. 2012および2013年の「欧州連合(EU)域内の人獣共通感染症、その病原体および食品由来疾患アウトブレイクの傾向と感染源に関する年次要約報告書」を欧州食品安全機関(EFSA)が見直し
2. 欧州連合・欧州経済領域(EU/EEA)における食品・水由来疾患サーベイランスに向けた次世代タイピング法の導入に関する専門家の意見

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 購入した食品をショッピングバッグに安全に詰めるためのヒント
2. 北アイルランドでの食品サーベイランスを目的としたサンプリング調査に関する第8回報告書

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. 鶏肉製品の注意書きラベルは多くの消費者に読まれて高く評価されている

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。