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子供にコメを週4回与えるな

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.21(2015.10.14)を発表した。

注目記事
【スウェーデン食品局】研究がコメとコメ製品のヒ素による問題を明らかにする

 スウェーデン食品局は、スウェーデン市場のコメ製品のヒ素濃度を知るために、102のコメ製品についてヒ素を調査した。また調理によりヒ素量が変化するかも調べた。その結果に基づき、コメやコメ製品を週に数回食べるのは健康リスクとはならないが、成人は毎日食べるべきではなく、子どもについては週に4回食べるべきではないと助言する。また、ライスケーキでヒ素の濃度が高かったことから、スウェーデン食品局はライスケーキを6才以下の子どもには与えないよう薦める。

 EUはコメのヒ素基準に合意し、2016年1月1日から適用される。スウェーデン食品局の助言は、この基準が発効した後も継続する。なぜなら、コメの最大基準値が消費者を十分に保護するには高すぎると考えるからである。

※ポイント:これまでにも何度かご紹介しているように、欧州では、コメおよびコメ製品は無機ヒ素を含むためリスクが高い食品として認識されています。スウェーデンにおいてはとくに乳幼児(6才以下)にはコメおよびコメ製品を与える回数を減らす、あるいは与えないようにしましょうと助言しています。

 日本でもライスミルクが流行りつつあるようですが、スウェーデンでは乳幼児にはライスミルクを与えてはいけないと助言しています。コメを主食としているアジア諸国から見るとコメおよびコメ製品を避けるというのは現実的に厳しいことですが、玄米ではなく無機ヒ素濃度がより低い精米を選ぶ、コメ以外の他の食品もいろいろと取り入れてリスクを分散させるといった対策をとることができます。いろいろな食品を食べるということは無機ヒ素以外の汚染物質のリスク分散にもつながります。

【PHE】HPR 9巻36号:2,4-ジニトロフェノールによる死亡について警告

 2012年と2013年にFSAが、2013年にCMOが、しばしば違法に減量用や筋肉増強用食品サプリメントとして販売されている2,4-ジニトロフェノール(DNP)について警告を発表した後は報告される中毒事例が減っていた。しかし、現在行っている全国中毒情報サービス(NPIS)によるサーベイランスによると、報告数は死亡例も含めて再び増加傾向にある。医療専門家からのNIPSへのDNPについての照会は、2015年1月1日から9月17日までの間に複雑な事例の照会数は30件以上で、2014年1年間で9件だったのに比べると増加している。2015年は5例が死亡している。

※ポイント:警告直後は市場からなくなったように見えますが、それは一次的なことで、健康被害(死亡)が確認されている製品でさえ販売を根絶するのがいかに難しいかというのがよくわかります。

【ANSES】秋になりました、キノコ狩りの季節です:中毒事故を避けるためのアドバイス

 毎年フランスでは野生キノコの摂取により約千件の中毒が発生する。2015年6月29日~8月30日の間、フランス国立衛生監視研究所(InVS)は既に野生キノコの摂取による212例の食中毒を特定している。このため、InVSはキノコ採集者への注意を発表した。

※ポイント:フランスの記事ですが、キノコ狩りの注意点はほぼ世界共通なので参考にするとよいでしょう。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.21(2015.10.14)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201521m.pdf
今号の目次

【WHO】
1. Codex:会議文書へのアクセス改善

【EC】
1. 内分泌撹乱物質同定基準の影響評価-JRC方法論についてのテクニカル会合
2. GMO申請/認可の地域的制限:加盟国の要求と結果
3. 委員会は栄養と健康強調表示規制のレビューロードマップを発表
4. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. EFSAの結論での内分泌攪乱性の評価
2. Supporting publications:運動する人用の食品
3. 飼料添加物関連
4. MesnageらがPLoS ONE(2015)に発表した結果とDr SamselがFarm Warsに伝えた実験室での知見についてのレビュー
5. 食品と接触する物質関連
6. 香料グループ評価
7. 食品添加物としてのトコフェロールに富む抽出物(E 306)、α-トコフェロール(E 307)、γ-トコフェロール(E 308)、δ-トコフェロール(E 309)の再評価に関する科学的意見
8. 食品添加物としての没食子酸オクチル(E 311)の再評価に関する科学的意見
9. 遺伝子組換え関連
10. 食品と飼料としての昆虫:そのリスクは何?

【FSA】
1. 新規食品申請

【CRD】
1. PRC:最新モニタリング結果
2. 残留農薬モニタリング:2015年第1四半期
3. PRiF:年次報告書2014

【PHE】
1. 研究と分析 HPR 9巻36号

【NHS】
1. Behind the headlines:オリーブ油と全粒穀物が「心疾患リスクを減らす」
2. Behind the headlines:カルシウム錠剤は骨折予防にならない?

【DWI】
1. 飲料水中のクロムの重要性についての研究報告書発表
2. 飲料水中のラドンについての欧州規制の意味を理解する

【BfR】
1. 単一性ではなく多様性 ― 多様であることによる安全
2. 2014年年次報告書

【ANSES】
1. ベストバリュー、自社ブランド、ナショナルブランド製品の栄養成分に著しい違いはない
2. 室内空気の質:ANSESは備え付け家具製品の表示を支援する
3. 秋になりました、キノコ狩りの季節です:中毒事故を避けるためのアドバイス
4. ミツバチの健康:コロニーの農薬と感染病原体への同時暴露の影響

【FSAI】
1. メニューのカロリー表示規制について全国に意見募集

【スウェーデン食品局】
1. 研究がコメとコメ製品のヒ素による問題を明らかにする

【FDA】

1. 消費者向け情報 勃起不全用の「オールナチュラル」な代用品:危険な誘惑
2. FDAのFSMAトレーニング戦略:公的および民間部門が一緒に
3. FDAは新しい食品関連機器訓練を利用できるようにした
4. FDAは食品加工業者がFDAに酸性および低酸缶詰食品の情報を提供するプロセスを改善
5. 公示
6. 警告文書
7. 革新的科学の四半世紀:裁判化学センター
8. TFサプリメントは全てのロットのRhino 7 3000と Rhino 7 Platinum 3000カプセルを表示されていない医薬品有効成分が含まれるため全国で自主回収

【FTC】
1. FTCはインチキ減量製品を購入した消費者に返金

【CFIA】
1. Tucom Inc.は食品医薬品法違反で12,000ドルの罰金

【FSANZ】
1. ココナツミルク飲料リコール

【TGA】
1. Andrographis paniculataを含む製品について

【MPI】
1. 食品事業者は新しい食品安全規則に対する意見を求められる
2. さらに二つのココナツミルク製品に食品安全警告拡大

【香港政府ニュース】
1. 飲料水に関係した鉛の血液検査

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(連合ニュースが報道した「流通期限過ぎて冷凍に転換した韓牛…3年間4万人分」の記事に関連する)
3. 説明資料(MBCが10月2日に報道した「中国の物量攻勢に規制まで、揺れる“高麗人参の宗主国”」報道に関連

【AVA】
1. 放射性物質汚染のある荷物の取り扱いについて

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(Eurekalert)乳児用ミルクにはどのくらいの放射能が含まれる?
・(Eurekalert)多くの米国ワインにヒ素が含まれるが、健康リスクは食事全体による
・(Eurekalert)カルシウムの摂取量を増やすことが骨の健康を増進したり骨折を予防したりしそうにない、と専門家が言う
・(IARC)カビ毒アフラトキシンB1はin vitro及びin vivo 実験モデルでEpstein–Barrウイルス誘発性B細胞形質転換を促進する

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。