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ヒト由来細菌の抗菌剤耐性率

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.20(2015.09.30)を発表した。

注目記事
【US FDA】全米抗菌剤耐性モニタリングシステム年次報告書

 米国食品医薬品局(US FDA: US Food and Drug Administration)は、2012~2013年の全米抗菌剤耐性モニタリングシステム(NARMS)統合年次報告書を発表した。本報告書はとくに、ヒトの治療に重要と考えられる抗生物質に耐性を示す主要な食品由来病原菌、および多剤耐性病原菌(3種類以上のクラスの抗生物質に耐性)に重点を置いている。

 今回の報告書は、米国内の抗菌剤耐性の状況にあまり変化はないが、好ましくない傾向に比べ好ましい傾向の方がやや多く見られることを示している。ヒト由来の細菌の全体的な耐性率は、多くの場合、依然として低く、ヒト以外に由来するその他の重要な細菌でも耐性レベルの有意な改善がみられる。

【US CDC】ソフトチーズでリステリア症か

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は、複数州の公衆衛生当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、複数州で発生しているリステリア(Listeria monocytogenes)感染アウトブレイクを調査している。

 疫学調査および検査機関における検査の結果から、可能性の高い感染源として、Karoun Dairies社が販売したソフトチーズが指摘されている。調査は継続中である。

【Eurosurveillance】北欧4カ国での水由来感染症

 Eurosurveillanceによると、1998~2012年にデンマーク、フィンランドおよびノルウェーの、また1998~2011年にスウェーデンのアウトブレイクサーベイランスシステムに、水由来アウトブレイク計175件およびその関連患者計85,995人の届け出があった。当該期間には毎年4~18件のアウトブレイクが報告された。

 このような大規模アウトブレイクを防ぐには、原虫、適正な水処理法、および給・配水システムの注意深い管理・維持に対する認識の向上が必要であることが強調されている。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.20(2015.09.30)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201520m.pdf
今号の目次

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. FDAが2012年~2013年の全米抗菌剤耐性モニタリングシステム(NARMS)統合年次報告書を発表

【米国農務省(USDA)】
1. 米国農務省(USDA)がスクレイピーに関する現行の規則の一部改正を提案

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Karoun Dairies社が販売したソフトチーズに関連して複数州で発生しているリステリア症アウトブレイク(2015年9月18日付初発情報、9月23日付更新情報)
2. 輸入キュウリに関連して複数州で発生しているサルモネラ(Salmonella Poona)感染アウトブレイク(2015年9月22日付更新情報)
3. Aspen Foods社製の詰め物入り冷凍生鶏肉製品に関連して発生しているサルモネラ(Salmonella Enteritidis)感染アウトブレイク(2015年9月18日付更新情報)
4. 米国で発生している2015年のサイクロスポラ症アウトブレイク(2015年9月16日付更新情報)

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【Eurosurveillance】
1. 北欧4カ国での水由来アウトブレイク(1998~2012年)

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。