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カフェインの用量表記に問題

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.19(2015.09.16)を発表した。

注目記事
【FDA】FDAはバルクの純粉末カフェイン製品に対応する

 米国食品医薬品局(FDA)は、2014年に純粉末カフェインの使用により健康な2人の男性が死亡したことを受けて、純粉末カフェインの危険性について消費者に警告している。FDAはさらなる死亡を予防するための取り組みとして、純粉末カフェインの販売業者5者に対し、当該企業が販売している製品は危険で消費者に対して相当なあるいは不当なリスクになるとの警告文書を発送した。FDAは今後も純粉末カフェイン製品の販売を積極的に監視し、もし違反が見つかれば押収や差し止め命令などの執行措置をとるとしている。

※ポイント:今回の警告文書で指摘されているのは製品が奨めている使用量の表記についてです。すべての製品が1回の使用量を上限200mgとしているものの、その指標としてティースプーン1/14杯や1/32杯、1/4杯といった表示がされており、その表示を参考にした消費者が正確に計量できずに誤った量(過剰量)を摂取して危険にさらされる可能性があるというものです。家庭で使用されているティースプーンのサイズはいろいろですし、何分の一という目安も正確に計るのは不可能です。

 FDAの警告では、純粉末カフェイン製品の潜在的な毒性を考慮すると、あなたが販売している製品(例:1袋400g)には多くの消費者を死に至らしめる量が含まれている、といったかなり厳しい言い方までしています。

【MSDF】食品や健康機能食品の虚偽・誇大広告による被害予防について

 韓国食品医薬品安全処(MSDF)は、トッタバンでの食品や健康機能食品の虚偽・誇大広告販売による被害を予防するため、そのような違法行為を見つけて通報した人への褒賞金制度を新設したり、シニア監視員を公募して高齢者向けの広報活動を行ったりしている。トッタバンとは、分譲式アパート周辺の移動式不動産仲介業者のように、広報館、体験室などの形態で2~3カ月単位で営業し、適宜場所を移動して営業する行為のこと。

※ポイント:韓国では虚偽・誇大広告販売への取り組みを強化していて、褒賞金制度など、その発想は興味深いものですが、虚偽通報の可能性を踏まえた注意書きがあるのを読むと実施する上での問題点も感じられます。

【ニューヨーク司法長官プレスリリース】Schneiderman司法長官は関節炎に苦しむ人たち向けに宣伝されている13のデビルズクローサプリメントの製造業者に停止命令文書を発行

 ニューヨーク植物園による研究結果をもとに、14の米国業者の「デビルズクロー」サプリメントにはデビルズクロー(Harpagophytum procumbens)より安価な関連種(H. zeyheri)が混合・代用されていると報告し、改善措置を行っていない13製造業者向けに停止命令を出した。司法長官は、1ダース以上の企業のほぼすべての製品で違う植物が見つかるということはサプリメント業界の品質管理の脆弱さを示す兆候だと指摘した。

※ポイント:ハーブ製品の中身(植物の種類、含量など)が表示通りではないというのはよくあることです。これはエキナセアやセントジョーンズワート等のハーブ製品に表示通りの原料が含まれていないという理由で2月に出された販売停止命令に次ぐものです。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(化学物質)No.19(2015.09.16)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201519c.pdf
今号の目次

【WHO】
1. IPCS:お知らせ 化学物質管理に関する国際会議

【EC】
1. 食品獣医局(FVO)査察報告:タイ
2. 欧州委員会は動物用医薬品の抗菌剤の賢明な使用についてのガイドラインを発表
3. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. フィプロニルによるミツバチへのリスク:データ募集

【ASA】
1. ASA裁定

【BfR】
1. BfRのグリホサートIARCモノグラフレビューは欧州評価プロセスに持ち込まれた

【FDA】
1. FDAはバルクの純粉末カフェイン製品に対応する
2. FDAは食品安全システムを現代化するための重要なステップを踏む
3. 消費者向け情報:5つの方法で新しいFDAの規則があなたの食品をより安全にする
4. 公示:Meizi スーパーパワーフルーツハーブ痩身フォーミュラには表示されていない医薬品成分が含まれる
5. FDAは2015自主国家小売り食品規制計画基準を発表
6. メニュー表示ガイドの発表についてのFDAの声明
7. One Minute Miracle社は表示されていないフェノールフタレインによりミラクルダイエット30を、表示されていないチオシルデナフィルによりミラクルロック48を全国で自主回収
8. 警告文書

【APVMA】
1. オーストラリアにおける昆虫授粉媒介者リスク評価のロードマップ

【TGA】
1. 安全性助言

【香港政府ニュース】
1. 月餅は安全性検査に合格
2. 魚の切り身リコール
3. 11人がボーダーライン鉛濃度
4. 輸出制限は継続

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. 説明資料(東亜日報「料理する間フライパンで発ガン物質が?」の記事に関連する)
3. ハム、ソーセージなどの食肉加工品の購入時に類型を確認してください
4. 「トッタバン」虚偽・誇大広告違反に報告褒賞金の支給基準の新設
5. 食品医薬品安全庁、食品虚偽・誇大広告の被害予防のためのコミュニケーションの場設定
6. シニア監視員、トッタバンでの虚偽・誇大広告の予防活動!
7. 食・医薬安全情報を提供するために民間の広報大使の委嘱

【AVA】
1. 健康サプリメントの規制について、HSAと AVAの回答

【FSSAI】
1. 公示:ミルク検査用の装置の製造業者に詳細を通知するよう要請

【その他】
・(ニューヨーク司法長官プレスリリース)Schneiderman司法長官は関節炎に苦しむ人たち向けに宣伝されている13のデビルズクローサプリメントの製造業者に停止命令文書を発行
・(EurekAlert)食品と農業中のナノ:安全性確保のために規制には協力が必要
・(EurekAlert)研究者らは魚を食べることのリスクと利益を理解することに大きなギャップを発見

・書誌事項

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。