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冷凍マグロでサルモネラ感染

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.18(2015.09.02)を発表した。

注目記事
【US CDC】冷凍生マグロ製品のサルモネラ

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)は、複数州の公衆衛生・規制当局および米国食品医薬品局(US FDA)と協力し、冷凍の生マグロ製品に関連して複数州にわたり発生したサルモネラ(Salmonella Paratyphi B var. L(+)tartrate(+)およびS. Weltevreden)感染アウトブレイクを調査した。

 疫学調査、検査機関での検査および追跡調査の結果から、冷凍の生マグロ製品が本アウトブレイクの感染源である可能性が高いことが示された。

 患者に対し、発症前1週間の食品喫食歴およびその他の曝露歴に関する聞き取り調査を行ったところ、情報が得られた患者49人のうち46人(94%)が寿司の喫食を報告した。

 本アウトブレイクの調査は終了したが、回収対象の冷凍マグロは保存可能期間が長いため、まだ冷凍保存されている可能性がある。

【US CDC】豚肉の多剤耐性サルモネラ

 米国疾病予防管理センター(US CDC: Centers for Disease Control and Prevention)によると、2015年8月27日までに、サルモネラ(Salmonella I 4,[5],12:i:-)アウトブレイク株の感染患者がワシントン州で計152人報告されている。8月14日付の初発情報以降に追加の新規患者18人が報告された。

 同8月28日の情報では、疫学・追跡調査と検査機関における検査の結果から、可能性が高い感染源としてKapowsin Meats社の豚肉が特定されたが、調査はまだ進行中である。

 CDCのNARMS検査機関が、いずれかのアウトブレイク株に感染した患者10人に由来する臨床分離株の抗生物質耐性試験を行ったところ、10株とも多剤耐性であった。これらの株はアンピシリン、ストレプトマイシン、スルフィソキサゾールおよびテトラサイクリンのいずれにも耐性であった。抗生物質耐性は、入院、血流感染または治療不成功のリスクの上昇に関連する可能性がある。

【EFSA】スクレイピーが自然条件下でヒトへの脅威になる証拠はない

 欧州疾病予防管理センター(ECDC)と欧州食品安全機関(EFSA: European Food Safety Authority)は、「自然条件下で定型スクレイピーの動物からヒトへの伝播が可能であることを示す科学的な証拠はない」という科学的意見を共同で発表した。

 なお、EFSAの専門家は、現時点ではスクレイピーに関する科学的知見が限られていることを強調しており、スクレイピー株の多様性、それらの地理的分布、異種動物への病原性の株による違いなどに関する情報が不足しているとしている。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク
食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html
食品安全情報(微生物)No.18(2015.09.02)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201518m.pdf
今号の目次

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. 豚肉に関連して発生している多剤耐性サルモネラ(Salmonella I 4,[5],12:i:-)感染アウトブレイク(2015年8月14日付初発情報、8月28日付更新情報)
2. 冷凍の生マグロ製品に関連して米国の複数州にわたり発生したサルモネラ(Salmonella Paratyphi B var. L(+)tartrate(+)およびS. Weltevreden)感染アウトブレイク(最終更新)
3. 米国で発生している2015年のサイクロスポラ症アウトブレイク(2015年8月25日付更新情報)

【カナダ公衆衛生局(PHAC)】
1. 公衆衛生通知:大腸菌感染アウトブレイク
2. 公衆衛生通知:生の貝類に関連して発生している腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)感染アウトブレイク(2015年8月19、28日付更新情報)

【カナダ食品検査庁(CFIA)】
1. 業界向け通知:生ガキ中の腸炎ビブリオ(Vibrio parahaemolyticus)のリスク管理強化

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. スクレイピー:自然条件下でヒトへの脅威になることを示すエビデンスはない

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。