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カナダが抗菌剤耐性に新対策

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.10(2015.05.13)を発表した。

注目記事
【カナダ政府】カナダ保健省が抗菌剤耐性に関する新しい対策を提案

 カナダ保健省(Health Canada)は、食料生産動物への抗菌剤(とくにヒトの治療に重要と考えられる抗菌剤)の慎重な使用を促すため、新しい対策を提案し規則を強化する予定。

 カナダ保健省は製薬業界と協力し、ヒトの治療に重要な抗菌剤について、動物の成長促進機能を主張するすべての表示を2016年12月までに段階的に廃止することにこれまでかなりの前進を遂げている。カナダ保健省はさらに以下のことを計画している。

・動物用医薬品の個人輸入に対処し、動物用の医薬品有効成分(API)の輸入に対する管理を強化するため、食品医薬品規則(Food and Drug Regulations)の改正を提案する。

・ヒトの治療に重要で、家畜の飲用水・飼料に混ぜて使用することがあるすべての抗菌剤の入手に関して、獣医師に対する適切な監視を強化するために関係者との協力した取組みを続ける。これには、食品医薬品規則および飼料規則(Feeds Regulations)の改正が必要となる。

【EFSA】欧州統一の食品分類・記述システム FoodEx2 の更新第2版

 欧州食品安全機関(EFSA: European Food Safety Authority)は、欧州連合(EU)加盟各国のデータ収集機関およびその他の研究機関がリスク評価用に相互比較可能な科学的データをEFSAに提出することができるよう、欧州統一の食品分類・記述システム(FoodEx2)の更新第2版を発表した。FoodEx2の先進的な特徴により、国連食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)はEFSAのこのシステムを世界規模のシステムの基盤として採用することを決定した。

 FoodEx2システムにより、さまざまな食品安全分野にわたるデータ収集において、食品、飲料および食品一次産品の分類・記述が可能になる。本システムにより、各食品の消費量および化学的ハザード(混入物質、残留農薬など)による汚染のデータを欧州統一の方法で報告することができる。これらのデータは、EUでの消費者の食品関連リスクへの曝露の評価に使われるため、EFSAの活動には欠かせないものとなっている。

【RIVM】ノロウイルス感染アウトブレイク事例の14%は汚染食品が原因である

 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)の研究者がとりまとめを行った国際研究の成果が「Emerging Infectious Diseases」誌に発表され、ノロウイルス感染アウトブレイク事例の約14%の原因が汚染食品であることが示された。

 また、多くの食品由来感染は家庭の台所に由来し、食品安全にさらに注意することで予防できる。調理前の手洗い励行などの衛生対策のほか、生の食品と加熱済み食品とでは使用する包丁とまな板を分けるなどの交差汚染対策を行うことが重要である。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.10(2015.05.13)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201510m.pdf

今号の目次

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. Sun Rich Fresh Foods社がリステリア(L. monocytogenes)汚染の可能性がある薄切りリンゴを回収(カナダで患者発生)

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Blue Bell Creameries社の製品の喫食に関連して複数州にわたり発生しているリステリア症アウトブレイク(2015年5月7日付更新情報)

【カナダ政府(Government of Canada)】
1. カナダ保健省が抗菌剤耐性に関する新しい対策を提案

【カナダ食品検査庁(CFIA)】
1. 食品回収警報-リステリア(Listeria monocytogenes)汚染の可能性により薄切りリンゴとこれを使用した製品の一部を回収(患者発生)

【欧州疾病予防管理センター(ECDC)】
1. リガ(ラトビア共和国)のジュニアアイスホッケー大会に参加した複数国の選手で発生したサルモネラ(Salmonella Enteritidis)感染アウトブレイク

【欧州食品安全機関(EFSA)】
1. 欧州各国によるデータの収集・提出を支援する欧州食品安全機関(EFSA)の食品分類システム更新版

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)】
1. 食品由来病原体:カンピロバクター、腸管出血性大腸菌(EHEC)およびリステリアへの対策に改善が必要

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. ノロウイルス感染アウトブレイク事例の14%は汚染食品が原因である

【フィンランド食品安全局(Evira)】
1. フィンランド食品安全局が生乳の加熱を推奨

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。