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食品安全はすべての人に責任

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.08(2015.04.15)を発表した。

注目記事
【WHO】世界保健デー

 世界保健機関(WHO)は、2015年4月7日の世界保健デーを祝い、“農場から食卓まで、食品を安全に”をスローガンとして食品安全に関してさらに取り組んでいくと強調した。

 食品安全は横断的な問題で責任を分担するものであり、公衆衛生ではない分野(農業、貿易、商業、環境、観光、等)の人の参加や、主な国際機関や各地域機関、食品、緊急時対応、教育などに係わる組織による支援を求めていくものであること。また、消費者についても、食品安全の推進のために、食品安全衛生について訓練し、ハザードとなる特定食品(生の鶏肉など)を調理するときにどのように気を付けるとよいかや、表示の読み方などを学ぶことが重要であるとWHOは指摘している。

 WHOは、世界の食品由来疾患の被害実態についての解析結果について、フルレポートの公表を2015年10月に予定している。

※ポイント:WHOも指摘しているように、ここで最も重要なことは、食品を安全に保つにはすべての人に責任があるということです。つまり、食品業者、行政官、研究者、消費者などがそれぞれの立場で、食品安全とはどういうことか、食品のハザードになるものは何か、それによるリスクを低減するためにはどうすればよいのかを知ろうとすることが必要でしょう。

【BfR】EUのグリホサート認可プロセスへのBfRの寄与は終了

 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、EU農薬評価のグリホサート健康リスク評価の担当国として最終報告書案をEFSAに提出すると発表した。BfRはEUでのグリホサート評価ついて、今後は他のEU加盟国と同等の関与をするとしている。さらに、グリホサートのIARCモノグラフが公表された際は、EFSA又は欧州委員会がこれを詳細に検討すべきだと指摘した。

※ポイント:前号でご紹介したIARCのグリホサート評価に関する続報です。ドイツはIARC評価結果への懸念を改めて表明するとともに、この問題にはドイツ一国ではなく、EUとして取り組むべきだとしています。ですから、IARCモノグラフ発表後にはEFSA又はEUが本件に関する意見を公表することになりそうです。

【RIVM】ハーブ製品のピロリジジンアルカロイド

 ピロリジジンアルカロイド(PA)はハーブを含む多様な植物に天然に存在する毒素で、発がん性と肝毒性があるため過剰に摂取するとヒトにとって有害である。ハーブのPAは1μg/kgを超えないように定めている。RIVMはこの基準値が現在の科学的知見に照らして妥当かどうかを評価した。特にハーブティーとハーブを含む食品サプリメントについて検討した。

※ポイント:PAは、以前に自主回収や注意喚起の対象になったハーブのコンフリーやバターバー(西洋フキ)にも含まれている天然成分です。PAについては本年6月に開催される第80回FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)でもリスク評価予定です。

(安全情報部第三室)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(化学物質)No.08(2015.04.15)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201508c.pdf

今号の目次

【WHO】
1.世界保健デー
2.国際がん研究機関(IARC)

【EC】
1.2050年の食品安全と栄養
2.食品獣医局(FVO)査察報告書:中国、ブルガリア、ペルー、カザフスタン、スペイン
3.食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 開かれたEFSAへの取組みにおける方法論の開発
2.アゾルビン/カルモイジン(E122)についての詳細暴露評価
3.動物飼料添加物関連
4.香料グループ評価

【HSE】
1.PRiF:最新モニタリング結果

【ASA】
1.ASA裁定

【BfR】
1.EUのグリホサート認可プロセスへのBfRの寄与は終了
2.第4回BfR食品安全におけるリスク評価とリスクコミュニケーションについての夏の学校

【RIVM】
1.新規あるいは新興化学物質リスク(NERCs)に関する進行状況報告書
2.ハーブ製品のピロリジジンアルカロイド
3.ナノ粒子の健康と環境リスクを評価する:政策、科学、応用の現状
4.カリウムの摂取:高カリウム血症のリスク?:オランダで入手できるデータのリスト

【FDA】
1.リコール:クミン製品中の表示されていないピーナッツについて
2.マサチューセッツの酪農業者が食用に販売される動物の違法残留薬物を予防するための終局的差し止め命令に合意
3.FDAから企業へ:安全で有効な動物用医薬品をもっと利用可能に
4.FDAは食品施設登録規制の改定を提案;小売店の定義の変更で例外を拡大
5.FDAは消費者に対しTri-Methyl Xtremeと呼ばれる筋肉増強製品を使用しないよう警告する
6.FDAは食品成分安全性評価(レッドブック)更新のための意見を募集
7.警告文書

【CDC】
1.CDCはADHDの子どもへの行動療法、医薬品及びダイエタリーサプリメントの使用についての最初の全国調査を発表

【NIH】
1.ダイエタリーサプリメント成分データベース

【FSANZ】
1.食品基準通知

【TGA】
1.補完医薬品-2014年コンプライアンスレビューの結果
2.安全性警告

【香港政府ニュース】
1.99.8%の検体は安全性検査に合格

【MFDS】
1.日本産輸入食品の放射能検査の結果
2.子供が好む嗜好食品の品質認証状況(’15.3.25)
3.子供の食生活の安全と栄養レベルが飛躍的に向上
4.食品の病気の予防·治療効果標榜は虚偽・誇大広告
5.海外のインターネットサイトの販売商品の購入に注意!

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(EurekAlert)胎盤は妊娠女性と胎児のヒ素暴露を反映する、Dartmouthの研究が示した
・(EurekAlert)ミシガン大学の研究者がエリー湖のシアノバクテリア大発生の有害性を追跡

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。