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砂糖の摂取量を減らすように

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(化学物質)No.06(2015.03.18)を発表した。

注目記事
【WHO】1日の糖摂取量は総エネルギーの10%以内に

 世界保健機関(WHO:World Health Organization)の新しいガイドラインは、成人と子どもの1日の遊離の糖の摂取量を総エネルギー摂取量の10%以内にするよう薦める(強い助言)。さらに減らして5%以下あるいは25g以下にすることは追加の健康上のメリットもあるだろう(条件付き助言)。

 遊離の糖とは、製造業者や調理者、消費者により食品や飲料に加えられる、単糖(ブドウ糖、果糖)と二糖(ショ糖)、および天然にハチミツ、シロップ、フルーツジュース、フルーツジュース濃縮液に含まれる糖のことを指す。生鮮果物や野菜、ミルクに含まれる糖は含まない。

【EFSA】エリスリトールのノンアルコール飲料への使用について

 欧州食品安全機関(EFSA:European Food Safety Authority)発。ノンアルコール飲料の風味増強剤としてエリスリトール(E968)を最大濃度1.6%(16g/L)で添加することの安全性に関する科学的意見。

 2003年、EUのSCF(Scientific Committee on Food)はエリスリトールについて食品に安全に使用できると結論しているが、エリスリトールの認可に飲料への使用は含まれていない。これは、SCFが飲料中のエリスリトールの摂取は下痢の閾値を超える可能性があるとしたためである。

 食品添加物及び食品に添加される栄養源に関する科学パネル(ANS パネル)は、新しいデータに基づき、最大濃度1.6%でのノンアルコール飲料によるエリスリトールの急性大量摂取は下痢の懸念を生じることはないと結論した。

【EFSA】毒性学的懸念の閾値(TTC)アプローチについてのFAQ

 欧州食品安全機関(EFSA)は毒性学的懸念の閾値についてのFAQを公開している。

毒性学的懸念の閾値とは何か?

 分析法の改良により、食品と飼料中に低濃度あるいは極めて低濃度で存在する物質で検出可能なものが増えている。以前は検出できなかったこれらの物質の健康影響を評価する必要性は増しているが、食事中の全ての個々の物質に関する毒性学的データが常に作れるとは限らない。

 毒性学的懸念の閾値(TTC)アプローチは食事中の低濃度物質のリスクを定性的に評価するために開発された。ある物質の包括的リスク評価が必要かどうかを決めるための、初期評価として使用できる。

どのようなしくみか?

 ある物質の化学構造が分かると、健康リスクは一般的なヒトの暴露閾値「TTC 値」に基づいて評価することができる。TTC 値は同じような化学構造や毒性の可能性を持つ物質に設定されており、広範囲に及ぶ発表された毒性学的データに基づいている。低い毒性、中程度の毒性、高い毒性の3つの大区分に分けられる。物質は信頼できるヒト暴露データと適切なTTC値とを比較することにより保守的に評価される。

 その他、TTCアプローチの理解を助けるQ&Aを紹介している。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(化学物質)No.06(2015.03.18)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201506c.pdf

今号の目次

【WHO】
1. WHOは各国に成人と子どもの砂糖の摂取量を減らすよう呼びかける
2. IARC:チェルノブイリ健康研究協力

【EC】
1. 食品獣医局(FVO)査察報告書
2. 食品及び飼料に関する緊急警告システム(RASFF)

【EFSA】
1. 毒性学的懸念の閾値についてのFAQ
2. 食品添加物としてのエリスリトール(E 968)の使用拡大案の安全性に関する科学的意見
3. 食事摂取基準:ビタミンAの助言を発表
4. EFSAの食品の安全性に関するデータの「宝の山」を開ける
5. EUの食品の97%以上が残留農薬の規制値を順守
6. Monsanto Europe S.A.社からの遺伝子組換えトウモロコシMON 810の栽培に関する2013年の年次市販後環境モニタリング(PMEM)報告についての科学的意見
7. 既存MRL改訂についての理由付き意見

【HSE】
1. PRiF:残留農薬モニタリング2014第3四半期報告

【ASA】
1. ASA裁定

【BfR】
1. 動物実験情報のデータベース:より透明性のある動物実験のためのドイツの取組み
2. ビスフェノールA暴露による健康リスクはない―BfRはEFSAの新評価の結論を支持
3. BfRヒト研究からの新データ:マジパンとペルシパンの摂取によるシアン化物リスクはない

【ANSES】
1. 食品包装:極端な高温に再加熱すると物質の溶出リスクが高まる

【FDA】
1. FDAのミルク調査では残留薬物はほとんど検出されなかった
2. FDAはメニュー表示についての小規模事業者向けガイドを発表
3. FDAと EPAはデータ共有覚え書きに署名
4. Ultra ZX LABS, L.L.Cは表示に記載がないシブトラミンとフェノールフタレインを含むためUltra ZXを全国で自主回収
5. 警告文書
6. 公示

【NTP】
1. コバルト及びコバルト化合物
2. ウエストバージニアElk川に流出した化学物質についてのNTPの試験

【NIH】
1. 2015食事ガイドライン助言委員会報告

【FSANZ】
1. カフェイン

【MPI】
食品安全情報(化学物質)No.6/ 2015(2015. 03. 18)
1. MPIはオンライン魚ブラックマーケットを閉鎖
2. MPIは乳児用ミルク汚染脅迫対応として警察を支援している
3. Concord作戦記者会見、2015年3月14日

【香港政府ニュース】
1. TRILEXハーブティーリコール

【MFDS】
1. 日本産輸入食品の放射能検査の結果
2. ジョンスン食品医薬品安全処長、水産物安全管理の現場訪問
3. 食品医薬品安全処、国民の意見を直接収集する双方向疎通チャネル「国民疎通団」運営
4. 「食品メーカー・レストランの衛生検査に参加して下さい」
5. 有害農水産物流通前のブロックの強化

【AVA】
1. 地元で養殖された魚のシガトキシンについての嘘メール

【その他】
・食品安全関係情報(食品安全委員会)から
・(Eurekalert) ペンシルベニア大学の研究:薬物性肝不全の最も良くある原因はOTC医薬品とサプリメントである
・(Eurekalert)人気のある抗酸化物質は効果がない可能性が高いことを研究が発見
・(Eurekalert)低線量放射線によるがんリスクについての新しい手がかり
・書誌事項

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。