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イギリスの食懸念1位は外食

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.05(2015.03.04)を発表した。

注目記事
【US FDA】食品由来疾患の原因食品特定方法を改善

 米国食品医薬品局(US FDA)、米国疾病予防管理センター(US CDC)および米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS)は、4種類の主要な食品由来細菌が関連した疾患アウトブレイクについて、アウトブレイクデータを分析して原因食品を特定する方法を改善したと発表。この3機関は新しい方法に関する報告書を合同で発行した。

 3機関の協力組織であるIFSAC(Interagency Food Safety Analytics Collaboration)は、特定の食品由来疾患に最も広くあてはまる原因食品を推定するプロセスに重点的に取り組んでいる。

 本報告書には、IFSACが用いた方法、および4種類の病原菌による疾患に対する各食品の推定寄与率などの結果が簡潔にまとめられている。CDCは、これら4種類の病原菌により米国で毎年190万人の食品由来疾患患者が発生すると推定している。

 IFSACの取り組みにより、食品由来疾患を予防するための各機関の対策が強化されることが期待される。新しい推定値を他のデータと併用することで、特に、各機関による優先順位の決定、また規則、達成基準および対策の策定の支援が可能になると考えられる。新しく開発された方法は、食品を管理するための分類と合致した新しい食品分類法を採用しており、また、より新しいアウトブレイクデータを重視している。

【UK FSA】食品に関する消費者意識調査結果

 英国食品基準庁(UK FSA: Food Standards Agency, UK)は、2014年11月に行われた消費者意識調査の結果報告書「Biannual Public Attitudes Tracker survey November 2014」を発表した。

 今回の調査で、食品安全上の問題で回答者が最も大きな懸念(自発的または受動的)を示した上位の項目は、外食施設の食品衛生(39%)、食中毒(32%)、食品への添加物の使用(29%)および日付表示(29%)であった。安全面以外の問題も含めると、最も関心が高かったのは食品の価格(50%)、食品の廃棄(48%)および食品の糖含量(47%)であった。

 回答者の50%が英国のレストラン、パブ、カフェおよび持ち帰り料理店の食品安全に対し懸念があると回答したが、今までの複数回の調査を通しての明確な傾向は示されていない。小売店やスーパーマーケットでの食品安全に対し懸念を示した回答者は45%であり、第6回(52%)を除く前回までのすべての調査での結果と同レベルであった。

【RIVM】サルモネラ検出能力の比較調査

 オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)によると、2013年に実施された鶏ひき肉中のサルモネラの検出能力に関する検査機関の比較調査で、欧州連合(EU)域内外から参加した国立サルモネラリファレンス検査機関(NRL:National Reference Laboratory)35機関のうち32機関が、高レベルおよび低レベルのサルモネラを検出することができた。

 2機関は生データの転写ミスを犯した結果、「中程度の達成度」(moderate performance)と評価された。1機関は再調査でも「不合格」(underperform)の評価となった。この機関は再調査で大幅な改善を示したが、依然としてサルモネラの検出感度に課題が残っていた。

 汚染検体からのサルモネラ検出率は検出方法によって違いがあり、61~78%の範囲であった。今回の調査では鶏ひき肉中に検出に干渉する雑菌が高レベルで存在したため、サルモネラの検出が前回までと比べより困難であった。

 EU加盟国で食品検体中のサルモネラ検出を担当する全NRLにこの調査への参加義務があった。

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.05(2015.03.04)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201505m.pdf

今号の目次

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. 米国食品医薬品局(US FDA)およびその協力機関が食品由来疾患の原因食品特定の方法を改善
2. リスクアセスメントツール「FDA-iRISK 2.0」を公開

【Eurosurveillance】
1. 冷凍ベリーの喫食に関連して2013年にアイルランドで発生したA型肝炎アウトブレイク:国際的アウトブレイクとの関連

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and Feed)

【英国食品基準庁(UK FSA)】
1. 食品に関する年2回の消費者意識調査の結果

【アイルランド食品安全局(FSAI)】
1. 2014年にアイルランド食品安全局(FSAI)の相談窓口に寄せられた問合せおよび苦情は全部で14,348件

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. EU加盟国リファレンス検査機関の比較調査「食品VI(2013)」:鶏ひき肉中のサルモネラの検出

【オーストラリア保健省(The Department of Health, Australian Government)】
1. 冷凍ベリー製品に関連して発生しているA型肝炎(2015年3月3日、2月26日付情報)

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。