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ノルウェーで初のBSE症例

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国立医薬品食品衛生研究所は、食品安全情報(微生物)No.03(2015.02.04)を発表した。

注目記事
【OIE】ノルウェーで初のBSE症例を確認

 国際獣疫事務局(OIE)によると、ノルウェー獣医学研究所(Norwegian Veterinary Institute)は、BSE(Bovine Spongiform Encephalopathy:牛海綿状脳症)サーベイランスプログラムの一環として行われた中枢神経系(CNS)検体の検査から、ノルウェーで屠畜された雌牛1頭にBSE感染の疑いがあるとノルウェー食品安全局(NFSA: Norwegian Food Safety Authority)に2015年1月20日に報告した。検体の一部は確認検査のため英国の欧州連合(EU)リファレンス検査機関に送付され、非定型BSE(H型)陽性と確認された。

 当該ウシは15歳のノルウェー生まれで、母ウシはスウェーデンから輸入されていた。当該ウシは高齢と怪我で2015年1月12日に屠畜される以前は神経症状等の臨床症状は呈していなかった。

 当該ウシが飼育されていた農場および以前に飼育されていた農場への追跡調査を含む疫学調査から、ノルウェー食品安全局は、今回の事例確認から2年以内に生まれた当該ウシの子2頭と、当該ウシと同一コホートのウシ2頭を確認した。ここで同一コホートとは、(1)当該ウシの出生の前後12カ月以内に当該ウシと同一群に生まれたウシ、もしくは(2)生後1年までの任意の時期に、生後1年以内の当該ウシと一緒に飼育されたウシのことである。リスクがあるこれらのウシ4頭はEU規則に従って屠畜、焼却処分される予定である。

【US FDA】プロテイン製品の自主回収

 米国食品医薬品局(US FDA: US Food and Drug Administration)によると、Project Healthy Living社(商号:Aloha社、ニューヨーク市)は、ブドウ球菌エンテロトキシン汚染の可能性があるとして、すべての包装の「Premium Protein」プロテインパウダー製品(チョコレートブレンドおよびバニラブレンド)を自主回収している。

 当該製品は、2014年11月~2015年1月にインターネットを通じて全米の消費者に直接販売され、またニューヨーク市ではごく少数の小売店でも販売された。

 ブドウ球菌食中毒に合致する一時的な胃腸症状が見られたとの消費者からの苦情が2015年1月30日までに同社に計17件寄せられている。今回の回収は、胃腸症状に関連した消費者からの苦情を受けて同社が直ちに行った詳細な製品検査の結果にもとづき実施が決定された。同社は、当該製品の製造業者、提携包装業者、原材料供給業者および提携販売業者と緊密に協力し、感染源および汚染原因の特定を進めている。

【USDA FSIS】サルモネラおよびカンピロバクター汚染の低減策

 米国農務省食品安全検査局(USDA FSIS : United States Department of Agriculture Food Safety and Inspection Service)は、鶏・七面鳥のひき肉製品および鶏の生の胸肉・脚肉・手羽肉におけるサルモネラおよびカンピロバクター汚染の低減策として、連邦の新しい基準を提案した。

 鶏部分肉に対し基準を設定し、かつ、最終製品により近い段階で規則にもとづく検査を実施することで、サルモネラおよびカンピロバクターへの消費者の曝露を大幅に低減できるとしている。

 FSISの科学的リスク評価によれば、これら新基準の施行により毎年平均5万人の疾患発生を新たに予防できると推定される。FSISは、60日間にわたり一般意見を検討した後、最終的に決定した基準およびその施行時期を2015年春に発表する予定。本件に関する連邦官報通知(Federal Register Notice)はFSISの以下のWebサイトから入手可能。

http://www.fsis.usda.gov/wps/portal/fsis/topics/regulations/federal-register/federal-register-notices

(注目記事のまとめ:Food Watch Japan編集部)

食品安全情報へのリンク

食品安全情報
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/index.html

食品安全情報(微生物)No.03(2015.02.04)
http://www.nihs.go.jp/hse/food-info/foodinfonews/2015/foodinfo201503m.pdf

今号の目次

【国際獣疫事務局(OIE)】
1. ノルウェーにおける初のBSE症例の確認

【汎アメリカ保健機構(PAHO)】
1. コレラの流行に関する更新情報(2014年12月2日付)

【米国農務省(USDA)】
1. 米国農務省(USDA)が家禽肉製品のサルモネラおよびカンピロバクター汚染の新しい
低減策を提案―新基準の設定により新たに年間5万人の患者発生を予防可能と推

【米国食品医薬品局(US FDA)】
1. Aloha社がブドウ球菌エンテロトキシン汚染の可能性があるプロテイン製品を自主回

【米国疾病予防管理センター(US CDC)】
1. Oasis Brands社製チーズの回収とリステリア症患者の調査(最終更新)
2. 2000年近傍と2010年近傍のオーストラリアでの食品由来疾患

【ミネソタ大学感染症研究センター(CIDRAP)】
1. ノルウェーが同国で初のBSE症例を報告

【欧州委員会健康・消費者保護総局(EC DG-SANCO)】
1. 食品および飼料に関する早期警告システム(RASFF:Rapid Alert System for Food and
Feed)

【オランダ国立公衆衛生環境研究所(RIVM)】
1. オランダにおける食品由来感染症および食中毒の発生状況(2013年)

【スウェーデン食品庁(NFA, Sweden)】
1. スウェーデンで市販されている牛肉および葉物野菜での志賀毒素産生性大腸菌(STEC)
汚染

【ProMed mail】
1. コレラ、下痢、赤痢最新情報

執筆者

FWJ編集部
FWJ編集部
Food Watch Japan の運営および取材、執筆、編集を行っています。