「よい農産物」とはどんな農産物か?

日本農業の真の産業化は天候への挑戦から

2013年6月12日 岡本信一

30年ほど前、チェーンストアが勃興してきた時期には、卸、仲卸、市場を介さずに直接取引を行う“中抜き”が、消費者に低価格で販売するための正義のように語られた。

農産物需用者が求めるのは量と質の安定
「よい農産物」とはどんな農産物か?

最も求められていることは量と質の安定である

2013年6月10日 岡本信一

前回は、消費者が農産物に求め、生産者や流通業者がそれに応えているらしく振る舞っている「おいしい」「栄養価の高い」「安全」とは何かを検証した。このそれぞれは、曖昧、実現不可能、不用意な言葉である。

高品質を言うにはその根拠を示す必要がある
「よい農産物」とはどんな農産物か?

「栄養価が高い」「安全」を言うには根拠が必要だ

2013年6月7日 岡本信一

よい商品とは何かということを考えたとき、他産業での答えは明確だ。売れるもの、したがってニーズがあるもの、つまり「お客様が求めるもの」が、よい商品だ。よい農産物とは何かということも、本来こうした当たり前のことで考えればいいはずである。

中国のアメリカ輸出用野菜の圃場
「よい農産物」とはどんな農産物か?

生産者は需用者が求める品質と安全を直視せよ

2013年6月5日 岡本信一

前回は「日本食品標準成分表」の読み違えによって、生産者が農産物の栄養価を上げるために誤った努力をしているケースが多いと書いた。では、農産物の栄養価を適正にするために、本来はどのような努力をすればいいのだろうか。

「よい農産物」とはどんな農産物か?

世界各国と日本の農産物単位面積当たりの収穫量の比較

2013年5月31日 齋藤訓之

「『よい農産物』とはどんな農産物か?」連載第35回「日本の農業技術は国際的に低レベル」については、「多くの作物について、日本は主要先進国の中で唯一、単位面積当たりの収量の伸びが30年間も止まったまま」という点についてデータを示すようにという声をたくさんいただきました。  このこと […]

加工用ジャガイモの品質検査
「よい農産物」とはどんな農産物か?

日本農業はユーザー無視の歪んだ農業

2013年5月31日 岡本信一

日本の農業は、とくに加工用の野菜生産に弱い。多くの方は、加工野菜というのは“B品”であろうと勘違いしているようだが、実は加工用のほうが品質の要求基準が高く、難しい。

アメリカのスーパーマーケットの青果売場
「よい農産物」とはどんな農産物か?

日本の農業技術は国際的に低レベル

2013年5月29日 岡本信一

ここからは、現在の日本の農産物の抱える問題と今後の課題について考えていく。生産、販売・流通、そして食べること、これらについて順番に書いていきたい。

北海道の自然と農村(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

農業そのものが最大の環境破壊産業である

2013年3月29日 岡本信一

農業生産と環境への負荷について、もう一つあまり知られていない環境問題に触れておきたい。日本ではほとんど話題にならないが、農業に関する最大の環境問題であり、筆者は地球温暖化よりもはるかに大きな問題になると考えている。 農業が土地から土壌を失わせる  実は、農業というものは、農薬や化 […]

遺伝子組換えトウモロコシ(左)と非組換えトウモロコシ(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

農業生産と環境負荷/遺伝子組換え作物のメリットと安全性

2013年3月27日 岡本信一

次に、遺伝子組換え作物の問題について考えよう。遺伝子組換えというのは、生物の細胞からある性質を持つ遺伝子を取り出し、他の生物の細胞の遺伝子に導入して新しい性質をもたせることを言う。遺伝子組換え作物とは、その技術を用いた作物品種ということである。従来の交配・選抜による品種改良は生殖 […]

試験圃場(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

農業生産と環境負荷/ハイブリッド品種は罪か?

2013年3月25日 岡本信一

農業生産と環境への負荷について、次にハイブリッド品種(F1、一代雑種)について考えよう。最近、これの使用を問題視する論を目にするが、実際のところどうだろうか。 ハイブリッド品種とは何か?  まず最初に、ハイブリッド(F1)品種の問題と遺伝子組換え品種を混同されている方がときどきい […]

水田の追肥作業(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

農業生産と環境負荷/農薬・化学肥料が多い日本農業

2013年3月22日 岡本信一

農薬や化学肥料の使用量が日本では多いという指摘は少なくない。筆者もそう見ている。日本で農薬や化学肥料の使用量が多くなる理由はいくつかあるが、温帯モンスーン気候による影響は非常に大きい。 有機栽培推進よりも慣行栽培の高度化を  日本は非常に多雨な上に温暖である。これは、作物にとって […]

糖度計(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

栽培方法などの表示・宣伝に頼らず自分の舌で判断する

2013年3月20日 岡本信一

作物が健康に育つかどうか、そしてよいものが出来るかどうかは、個々の田畑の条件や、生産している人の管理の上手下手で決まる。有機栽培か慣行栽培か「○○農法」かによる違いよりも、どの田や畑で誰が作ったものかによる違いのほうがはるかに大きい。どの栽培方法を採っている場合でも、出来上がる作 […]

管理機の一つ(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

万能の資材・万能の方法というものはない

2013年3月18日 岡本信一

前回、微生物資材を田畑に入れたからといって、必ず土壌が改善されるわけではないと指摘したが、これは微生物資材だけではなく、あらゆる農業関連資材について言えることだ。その土地、条件に合致するものであれば効果があるし、合致しなければ効果はない。 「これを使えば大丈夫」はない  微生物資 […]

馬鈴薯の収穫(記事とは直接関係ありません)
「よい農産物」とはどんな農産物か?

農産物マーケティングで使われる言葉の意味を考える

2013年3月15日 岡本信一

農産物の表示・広告宣伝について、第22回では、安全、おいしさ、栄養に関するものについては考察した。それらとはまた違う種類の表示・広告宣伝について、筆者が疑問を感じているものについて説明する。 それは敢えて言うべきことなのか 「よいトマトは水に沈む」「よい野菜は腐らない」「微生物を […]