2011年食の10大ニュース[3]

  1. 組換えパパイヤ“レインボー”
  2. 国産大豆
  3. 国産麦
  4. 品川プリンスの朝カレー
  5. ドイツのソーセージ
  6. ザワークラウト
  7. ヨーロッパのポテト
  8. たくわんの煮物
  9. 味噌カツサンド
  10. チリビーンズ

1. 組換えパパイヤ“レインボー”

 アメリカブランドのコストコ以外で扱わないのはなぜだ?(北海道の場合) 農業は生産の問題ではなく、流通のモラルと常識の欠如ではないのか? 安全と安心を理解できない流通はTPPで農業よりも多くのことを学ぶことになるだろう。

2. 国産大豆

 TPPとは関係なく国産大豆の多くはアメリカ産食用大豆と変わらない価格帯であることを消費者に知らせない理由はなぜだ?

3. 国産麦

 TPPとは関係なく国産麦の多くはアメリカ産食用麦と変わらない価格帯であることを消費者に知らせない理由はなぜだ?

4. 品川プリンスの朝カレー

 今年起きたことを象徴するメニューだと思った。コメは北海道産使用! と書いてあった。福島産のコメではビビってしまうということなのか……? 決しておいしくなかったわけではないが、価格の安い北海道の食材であるコメを使った日本人の愛する食事。ただ、日頃から食べ慣れた北海道のコメとは違う感覚(食感ではない)であった。窯からすくった時の形状が20年前の品種と同じであった。かなり安いコメを使ったように感じた。

5. ドイツのソーセージ

 今までに何度かドイツに行っているが、ごく普通のレストランにもいつもソーセージのメニューはない。なぜだ?

6. ザワークラウト

 ご存じのキャベツの酢漬けである。キュウリの酢漬けのピクルスと並び、わたしの好物だ。やはり、ごく普通のレストランにはない。なぜだ?

7. ヨーロッパのポテト

 どちらがどちらか忘れてしまったが、オランダ人とドイツ人とではしっとりしたポテトとホクホクしたポテトの好みがはっきりと分かれるようだ。不思議だ。

8. たくわんの煮物

 福井の居酒屋にあったメニュー。たくわんが苦手は私には安全・安心からはかけ離れたものだ。でも、越前ガニ、ぶり、さば料理は最高だ! ニューハーフバーもよかった?

9. 味噌カツサンド

 岐阜羽島のレストランのメニューにあった。信じられない物体。味噌が嫌いな私にとって、私の好物のサンドイッチとの組み合わせは信じられない。

10. チリビーンズ

 あのウエンディーズが帰って来る。

 チリビーンズは大好物だ。私の誕生日はこのメニューになっている。

 日本人は豆をスパイシーにして食することに理解を示さない方たちが多いようだ。同じく、甘党が多いアメリカ人でも、アンが入ったおやき(今川焼き、たい焼き)は苦手らしい。豆が甘くなるのは信じられないようだ。

 恋人たち、戦勝国のみなさん、メリー・クリスマス。そして天皇誕生日と同じ12月23日は、巣鴨プリズンで絞首刑になった7名の英霊を思い出す日でもある。

合掌


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About 宮井能雅 22 Articles
西南農場有限会社 代表取締役 みやい・よしまさ 1958年北海道長沼町生まれ。大学を1カ月で中退後、新規就農に近い形で農業を始め、現在、麦作、大豆作で110ha近くを経営。遺伝子組換え大豆の栽培・販売を明らかにしたことで、反対派の批判の対象になっている。FoodScience(日経BP社)では「北海道よもやま話」を連載。